検索窓
今日:1 hit、昨日:33 hit、合計:272,300 hit

killing night 48 ページ49

「なー、Aだいぶ普通に歩けるようになったよなぁー。」

坂田の言葉でそういえばと思い出す。
歩くだけで痛んでいた足ももう全然痛くはない。

「最近は転ばんくなったからなぁ」

志麻の一言で少し恥ずかしくなる。骨折したのは志麻たちのせいだけれどやはり転びそうになった時に助けてくれたからそれなりに感謝をしている。

「じゃあ、足診よか。」

センラに足を診てもらうのも慣れたものだ。
センラは料理もできるし、よく足を診てくれるのだから医師免許を持っているのだろう。

「治ってたりして。」

ぼそっといううらたは言葉に反してあまり嬉しそうな顔ではなかった。

巻いていた包帯をするすると外していく。
私がまだ先生の所にいた時、よく怪我して先生は過保護だったからそのたびに大袈裟すぎる処置をしてもらったことが懐かしい。

「痛くない?」

足を優しく動かすセンラは様子を見ながら私に聞いてくる。

『全然。』

普通に足を動かしている感覚とあまり変わらない。
痛みと言われるものは全くもって感じない。

「骨折、治っとる。」

センラの言葉に時間が一瞬止まった。

骨折が治るまでここにいる。
そうここに来た日に約束した。
骨折なんてこんなに早くに治るものだったのだろうか。いや、私が早いと思っていただけで本当はもっと長い時間ここにいたのかもしれない。

それでも骨折が治ったということは、ここを出て行かなければならないということ。

うらたと志麻と坂田とセンラにさよならをしなければならないということ。

続編のお知らせと新作→←killing night 47



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
491人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

神楽 - いいですね〜!!もっとイチャついてほしいっす←更新頑張って下さい! (2018年11月4日 2時) (レス) id: b691fd4806 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うめた。 | 作成日時:2018年10月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。