殺し屋やってるらしい。【浦島坂田船】 (ページ3)

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killing night 2 ページ3

「お前何やってくれてんの！？」

『はぁ…？』

突然頭上から現れては私のことを散々罵って来る。

私よりは背が高いが男にしてはとても小さな体の男だった。

「だーかーらー！そいつは俺の獲物だったの！なんでお前が殺してるわけ！」

ああ、なんだこいつは同業者か。なにかとうるさいから殺してやろうか考えていた所だったが同業者とくれば殺す気が失せるというものだ。

『こいつは私の邪魔をしてきたから殺しただけだ。仕事なら殺す手間が省けていいと思うけど？』

「ったくわかんねーかなぁ、こいつの死体を渡して大金もらったって嬉しくなんかねぇーんだよ！俺は自分の手で殺した奴がいいの！」

めんどくさい奴だなぁ。同業者なのに私とは随分考え方が違うようだ。

「お前がこいつを邪魔だから殺したってんなら俺の邪魔をしたお前を殺しても文句はないよな。」

『それは、困る。』

もう少しここにいたい気分だったけれど殺されてしまうというなら仕方がない。

あいにく私はまだ死ぬ気にはならない。

『自分の獲物くらい自分で管理しとけ、あほ。』

それだけ吐き捨てて屋上から飛び降りてそいつから隠れるように去った。

「何してはるんです、うらたん。」