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no side
｢俺がこの街へ来たのは…翔太を探すためだった。｣
｢なんか手がかりがあったん？｣
｢あぁ…それが半年前に起きた異能の男…深澤が村を1人で焼き払った事件だ。｣
"深澤"の名前を聞いて照が顔を上げた。自身の無くした記憶に関わる人物の話を聞き逃すまいとしているようだった。
｢深澤が半年前に村を壊滅状態に陥らせた時…わずかだけれど、翔太の目撃情報が噂された。｣
｢深澤だけじゃなかったってこと…？｣
その言葉にリョウが頷き、
｢恐らく。｣
｢昨日翔太に会ったとき、深澤の名前や行動を共にしている事は本人の口から聞いた。それに…噂で聞いたもう1人の人物が身につけていたものも、翔太の特徴と一致する。｣
｢身に付けていたもの？｣
｢あぁ。アイツの唯一の持ち物が、一族から受け継いだらしい動物の仮面。そして…白い花の耳飾り。｣
昨日ダテたちが会った翔太も、目撃情報と同じく、白い花の耳飾りを身につけていた。
｢あいつらが、何を目的に村を焼き払っているかはわからない。翔太は深澤がやろうとしてることを手伝っている…と言っていた。｣
｢異能持ちが虐げられる世界を変えるためじゃないん？｣
｢だとしたらラウールの一族が狙われた理由がわからない。この世界を変える為なら、貴重な異能持ちをわざわざ襲う必要はないはずだ…。｣
｢…。｣
深澤や翔太の狙いがわからず、全員が黙ってしまった。その後口を開いたのはダテだった。
｢いずれにせよ、ラウールが狙われてることは変わりない。それにリョウも1度翔太に襲われている…。深澤と接触した照も、みんな今以上に気をつけた方がいい。｣
｢…うん。｣
｢今わかっていることは…翔太は厄介な能力を手に入れているってことだ。｣
能力の話が始まるとダテはリョウに視線を移した。リョウは頷き、昨日のことを話し始めた。
｢翔太と目が合って…名前を呼ばれてからは何が起こったかあまり覚えていない。気がついた時にはダテに助けられていた。｣
｢昨日も言ったけど、"目が合う"行動がその能力を発動させる方法の可能性がある。どんな能力なのか、詳しくはわからないが…。｣
そう言ってダテは悔しそうな顔をした。
｢俺は翔太の能力についてこれからも調べてみる。何かわかったらすぐ報告する。｣
｢みんなは出来るだけ一緒に行動してほしい。｣
｢あと、翔太に会ったら…絶対目を見るな。｣
その言葉に全員が頷いた。
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さくら(プロフ) - orikacoさん» コメントありがとうございます！温かいお言葉、本当にありがとうございます、励みになっております！これからも亀更新ではございますが楽しんでいただけるよう精進します！ (2023年2月18日 23時) (
レス) id: 1995ada5eb (このIDを非表示/違反報告)
orikaco(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます！久しぶりの更新に歓喜しております( ˊᵕˋ*)さくら様のペースで大丈夫なので、これからも頑張って下さいね。気長に楽しみにしています。 (2023年2月8日 21時) (レス) @page20 id: 95f4d7b396 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 鳥本さん» コメントありがとうございます。お礼を伝えるのが大変遅くなってしまい申し訳ありません。温かいお言葉本当にありがとうございます！ (2023年2月8日 21時) (レス) id: 1995ada5eb (このIDを非表示/違反報告)
鳥本 - すごく面白いです (2021年12月5日 19時) (レス) @page16 id: 68c869632c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年6月12日 18時
