第18話 ページ18
iw「それでは、私は部屋の外で様子を伺わさせていただきます。万が一のことがあれば合図をしますので…。」
nb「分かった。照ありがとう。」
iw「宮舘様。夜明け前までは大丈夫だと思います。また帰る時はお声をおかけください。」
dt「ありがとうございます。でも大丈夫です。帰りは俺ひとりでなんとかなりますよ。」
iw「…わかりました。それでは。」
そう言って照は外に出ていった。
彼なりに気を使ってくれたのだろう…。
それから俺たちは時間を忘れて語り合った。今までのことからたわいもない話まで…。
そうして、気がつけば外は少し明るくなってきていた。
dt「そろそろいかなきゃ。」
nb「…。」
dt「翔太…？」
nb「やだ。行かないで。」
俺は立ち上がった彼の服の裾をつかみ引き止めた。
nb「…また会えなくなるのは嫌だ。」
俺がそう言うと、彼は俺の頭を撫でた。そして俯く俺の顔をゆっくりと自分の方に向かせ、優しく俺に口付けた。
nb「涼太…。」
dt「大丈夫だよ、翔太。また来るから。」
nb「本当に？嘘じゃない？」
dt「1週間に1回、照さんが協力してくれる。だから心配しないで。」
そう言って彼はにこりと微笑んだ。
nb「…約束。」
dt「うん。約束。」
nb「ねえ、涼太…。もう1回キスして。」
dt「…。」
そうして俺らは別れのキスを交わした。唇が触れるだけの短いキスだった。唇が離れると、涼太は「またね」と一言残して、ベランダから外へと降りていった。
nb「…涼太。」
俺は少しでも彼を感じたくて、彼のぬくもりがまだ残るベッドへと入り布団を抱きしめた。
nb「涼太…。」
その温かさに安心して、俺は久しぶりにゆっくりと眠りにつくことができた。
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youjin(プロフ) - みかぷさん» コメントありがとうございます！あまりにも見切り発車になってしまった為、なんとかハッピーエンドにすることができて私も安心しております(泣)つたない私の作品を最初から見てくださり好きだと言ってくださってありがとうございます！ (2020年4月2日 20時) (
レス) id: 9f973415f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかぷ(プロフ) - コメント失礼します！更新最初からずーーっと見ててものすごく好きです！！完結おめでとうございます！！最後の最後でお父様にバレずにくっついてほんとにホッとしました笑お疲れ様でした!!! (2020年4月2日 19時) (レス) id: 7be4d62213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2020年3月11日 19時
