第16話 ページ16
その後、話がしたくて俺は彼を自室に招き入れた。
2人でベッドの中に入り、手を握ったまま今までの事を話した。
nb「ごめん、ごめんね涼太。俺のせいで…。」
dt「翔太のせいじゃないよ。気にしないで。俺は大丈夫だから。」
彼が高校を退学したのは、やはり俺の父親が根回ししたせいだった…。身に覚えのない話を聞かされ有無を言わさず退学扱いにされてしまったそうだ。
謝っても許されないことをしてしまった…。そう思ったのに彼は俺を責めることなく俺の頭を撫でてくれた。
dt「今は通信で通える高校に通ってる。だから心配しないで。」
nb「けど…。」
dt「けどじゃない。誰も悪くないから。ちょっと運が悪かっただけだよ。」
nb「涼太…。」
どこまでも優しすぎる彼に俺は謝ることしか出来なかった。
nb「そ、そういえば、なんでここにこれたの？外に警備の人とかいなかった？？」
dt「あっ、それはね…。」
コンコン…。
話に夢中になっていた時、自室のドアがノックされた。俺は息が止まりそうになった。トイレに行ってたはずの付き人、照の存在をすっかり忘れてしまっていた…。
iw「失礼します、遅くなりました翔太様。」
nb「…ひ、照。」
ノックの相手は照だった。俺は慌てて涼太を布団の中に押し込めようとした。しかし、
dt「翔太、落ち着いて。俺をここまで案内してくれたのは照さんだよ。」
nb「えっ…照が？」
照はにこりと笑い、
iw「宮舘様…ありがとうございます。」
dt「いえ、お礼を言うのは俺の方です。」
nb「まって、俺だけついていけない…。」
彼らの話はこうだった。
涼太が退学してまもなく、照が涼太の家を訪ねてきた。照は現在の俺の状態を涼太に伝えたそうだ。父親に自分の思いを伝えたこと。それ故に軟禁状態になってしまったこと。
dt「翔太ずっと部屋で泣いてるって…。」
nb「まって照、なに話したの。」
iw「翔太様が毎日宮舘様のことを思いながら涙を流していることを、ありのまま、見たまま宮舘様にお伝えしました。」
nb「やめてよ、誤解！それだけ聞いたらメンヘラみたいじゃんか！そんな毎日女々しく泣いてない！」
dt「でも俺に会った瞬間泣いてたよ。」
nb「涼太まで…2人して俺を虐めるな！」
iw「翔太様、旦那様と奥様が気づいてしまいますよ。」
nb「誰のせいだと思ってんだよっっ！！」
d.i「「しーっ。」」
…なんなんだよ、もうっ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
youjin(プロフ) - みかぷさん» コメントありがとうございます！あまりにも見切り発車になってしまった為、なんとかハッピーエンドにすることができて私も安心しております(泣)つたない私の作品を最初から見てくださり好きだと言ってくださってありがとうございます！ (2020年4月2日 20時) (
レス) id: 9f973415f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかぷ(プロフ) - コメント失礼します！更新最初からずーーっと見ててものすごく好きです！！完結おめでとうございます！！最後の最後でお父様にバレずにくっついてほんとにホッとしました笑お疲れ様でした!!! (2020年4月2日 19時) (レス) id: 7be4d62213 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら | 作成日時：2020年3月11日 19時
