第15話 ページ15
nb「…気のせい？」
最初はそう思ったがその後何度も窓に当たるそれは意図的に誰かが投げているものであった。
こんな夜遅い時間に誰が…？
幸い、今日の夜担当の付き人である照はトイレに行くといって出ていき部屋にはいない。少しくらい…窓を開けてベランダに出ても大丈夫だろう…。
できるだけ音を立てずに、慎重に窓を開け、俺はベランダへ出た。柵から少し背伸びして物音の正体を探るために下を覗き込んだ。
nb「……っ？？」
あぁ…これは夢なのか？
それとも俺の脳が幻覚を見せているのか…？
それにしてはリアルすぎる。
でも…間違いない…。間違うはずがない。
下にいるのは間違いなく俺の愛しい人だった…。
dt「翔太…。」
nb「お前…なんで。」
dt「しーっ。翔太、声大きい。みんな起きちゃうよ。」
nb「あっ…。」
慌てて両手で口を覆った。
dt「ちょっとまってて。」
そう言うと、彼は家の壁や柵などを利用して登り、2階にある俺の部屋のベランダへと辿り着いた。
nb「…なんで…まって、えっ、パニック、パニック…？」
dt「翔太、落ち着いて。」
nb「なんで…？涼太…？本当に涼太…？？」
dt「うん涼太だよ。宮舘涼太。」
頭は混乱しており今の状態が飲み込めていない。けれど…俺の前にいるのは間違いなく涼太だ。
nb「涼太…。」
dt「翔太、泣かないで。」
nb「…な、泣いてない。」
久しぶりに会った彼はやっぱり優しくて…。
強がる俺の目からこぼれ落ちる涙を指で拭い、優しく抱きしめてくれた。優しい彼の温もりに包まれて、俺も彼の腰に手を回した。
dt「痩せたね、翔太。」
nb「えっ…？」
dt「抱きしめたらわかるよ、それに頬もこけてる。ご飯食べてないでしょ。」
nb「た、食べてるよ。」
dt「ふふ。そういうことにしといてあげる。」
話したいこと、聞きたいこと、謝らなきゃいけないこと…。たくさんあるけれど、何よりも彼に伝えたかったことは、
nb「会いたかった、会いたかったよ、涼太。」
dt「俺もだよ、翔太。」
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youjin(プロフ) - みかぷさん» コメントありがとうございます！あまりにも見切り発車になってしまった為、なんとかハッピーエンドにすることができて私も安心しております(泣)つたない私の作品を最初から見てくださり好きだと言ってくださってありがとうございます！ (2020年4月2日 20時) (
レス) id: 9f973415f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかぷ(プロフ) - コメント失礼します！更新最初からずーーっと見ててものすごく好きです！！完結おめでとうございます！！最後の最後でお父様にバレずにくっついてほんとにホッとしました笑お疲れ様でした!!! (2020年4月2日 19時) (レス) id: 7be4d62213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2020年3月11日 19時
