さわむら だいち ページ12
自習時間になり、一緒に勉強しようと思い机を後ろに向けくっつけた。
よく見ればうたた寝をしている大地。
珍しいなぁ、なんて思いつつその様子を眺める。
しっかり見てみれば、やっぱイケメンだな、なんて思ってみたり。
手のひらが上を向いていたのでトントン、と続いてみれば一瞬きゅ、と握られる手。
頼れるお父さん感が溢れる大地がこんな…と思い胸の辺りが苦しくなる。
「…やべ」
そう小さな声を出し、起き上がる大地。
「おはよ」
「おはよう、寝ちゃってたな。」
と言い頬をかきながら薄く笑う。
「今自習だから、まだ寝てても大丈夫だよ。」
「でも寝るのは…」
「10分後には起こすよ。」
「じゃあ、少しだけ、、。」
と言って机に突っ伏した。
そんな大地を見てる間に私も寝ていたらしい。
ーーーーー
はっ！と目を覚ませばあれから30分経っていた。
「大地、大地っ！起きてよ！ごめん！」
そう言い腕を掴み、少し揺らすと
顔をちょっと上げて私を見つめる。
その目が妙に色っぽくて、なんだか恥ずかしくなる。
すると、腕を掴んでいた私の手に自分の手を絡ませ、握る。
「A、A」
私の名前を呼ぶ大地。「なーに、ここだよ。」そういえば少し微笑み、また寝息を立て始めた。
「おーい大地！」
と、クラスの男子が近付いてきてパット起き上がり
「お、すまん。どうした？」
といつもの調子で言う。
でも何故か手は離されてなくて。
正直そこを嬉しく思う自分もいるわけで。
すると男子がにやにやしながら
「何手なんて握ってんだよ。」
と大地に言う。握っているのは無意識だったのか、ゆっくり手の方に視線をやり握っているのが分かれば
「わぁああああ！」といい、ぱっと手を離す。
「お邪魔しました〜」なんて言って男子はどっかいった。
大地を見れば普段の落ち着きなんか全くなくて。
真っ赤になった顔で「すまん！つい…」と両手を合わせて謝ってきた。
大地もこんななるんだ、と思い、つい
「大地、可愛いね」
と、言ってしまった。
するとまた
「…は！？」
と、素っ頓狂な裏声を出し、目を見開く。
顔を赤くして驚く。
ギャップ、ってやつにやられた。
私たち二人が向かい合って寝ているところをクラスのみんなが見ていて、写真をとられていたのを知るのは
もう少し先の話。
ーーーーーーーーーー
ゆうポームさんリクエストありがとうございました！
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よーぐると(プロフ) - あおと。さん» いえいえ！そんな最高だなんてありがとうございます、、。はい、まだまだ頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2020年5月25日 3時) (
レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - ゆきさん» なるほど！ありがとうございます。ふたつ作る予定なのでやらせていただきます！ (2020年5月25日 3時) (レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
あおと。 - よーぐるとさん» リクエスト書いて頂きありがとうございました！すっごい…最高でした… 無理せず、体調に気を付けて更新頑張って下さい…！ (2020年5月17日 0時) (レス) id: ad151c8132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく見てます！私事なんですけど、最近逆トリップにハマってまして… ハイキューの澤村大地が逆トリップしてきたというやつを見てみたいです！よろしくお願いします！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: f2210e5d08 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - 涼花さん» リクエスト了解です！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: 443ed4b0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よーぐると | 作成日時：2020年3月12日 22時
