Doctors-3JSB-GENE【２】

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健二郎side







Aにとっては３日連続で病院通い。





予想していた通り



家を出る前から不機嫌で駄々をこねていたから



少し強引に、連れてきた。






健二郎「剛典のとこ行くか？」



「剛典くんのところ.....？行きたい！」




剛典のところに行くっていうのは



昨日、胸に貼り付けた


ホルター心電図を取り外しに行くつもりなんだけど.....








「や...っ、待って、行かない」



向かう場所が、昨日と同じだということにやっと気付いたみたいで


廊下に座り込んでしまった。





健二郎「A、A聞いて.....」



「やだぁぁぁぁ行かない！」



まったく聞く耳を持たず、ついには涙を溜めて。




機械を取り外すだけだから


痛くも痒くもないんだけどなぁ........






剛典「部屋までAの声聞こえてるよ、大変だね」(笑)




そんなAに手を焼いていると


剛典が気付いて、診察室から出てきてくれた。



気を利かせて、白衣も脱いでいる。





健二郎「もうちょっと落ち着いてからでもええか？」



剛典「そうだね。外す時間も決まってるけど、こうなることはなんとなく予想出来てたから。大丈夫だよ、いつでも待ってる」



健二郎「ありがとう、これだけ泣いてたら疲れて寝るかな」




Aを抱きかかえて窓辺まで連れて行き



あやすように規則正しく背中をトントンとする。









鼻をすする音が随分静かになった頃




Aが欠伸をしたのか


肩に吐息がかかった。





もう寝ちゃうかな。





大きくなったAを抱っこし続けるのも大変で



そっと剛典の診察室へ足を向けた。

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