Doctors-3JSB-GENE【２】

▼ ページ15

直人side








亜嵐「健兄ー、深呼吸して」



抵抗される前にステートを滑り込ませ


丁寧に時間をかけて音を聴いている。





亜嵐「あとでネブライザーだけしておこうか。喘息出ちゃうとしんどいし、痰出せると楽になると思うから」




捲り上げていた服はそのままにして


触診で触れる下腹部が露出するように




直人「少しだけズボン下すよ」


と、一声かけてズボンに手を掛ける。




健二郎「まって、お腹痛くないからっ...ｺﾞﾎｺﾞﾎっ！」



亜嵐「痛くないなら触っても平気だよね。はい、お腹広くあけて膝立ててね」




ズボンを下げられ嫌がる健二郎を横目に


亜嵐はてきぱきと診察の体勢を整えた。




直人「健二郎ちゃんと食べてる？」



健二郎「ん〜あんまり食欲湧かない」




珍しく健二郎のお腹がぺったんこになってて


診察中なのに、思わず声を掛けちゃった。



あとで何か作ってあげよう。




亜嵐「じゃぁお腹触るけど痛い所あったら言ってよ」



そう言って亜嵐は綺麗な手を揃え



健二郎の表情をうかがいながら


クイクイとお腹を押していく。




亜嵐「うん、大丈夫そうだね」

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す