Doctors-3JSB-GENE【２】

▼ ページ12

健二郎side







健二郎「ｹﾞﾎｯ....ｺﾞﾎｺﾞﾎッｺﾞﾎッ！」



激しい咳で目が覚め、部屋を見渡すと



「あ、健二郎くん起きた！」



と、俺の顔を覗き込むA。





すると、その横にいた玲於がポケットからスマホを取り出し



玲於「もしもし、健二郎くん起きたよ.......うん分かった」



誰かと連絡を取り始めて、衝撃発言。




玲於「今から亜嵐君が来るから。大人しくしててね、だって」



健二郎「まっ......ｹﾞﾎッ、な、んで.....ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎッ」




咳が邪魔をして、聞きたいことが言い出せない。





額に貼られた冷却シート。



気付けば、誰かの手によって服も着せられていた。



これからは嫌でも咳が出るだろうな....






亜嵐が来るってことはきっと往診だろう。



家には双子しか居ないみたいで



枕元に置かれたスポーツドリンクを足しに行ったり



布団に手を突っ込んで


咳で上下する俺の胸をずっと擦ってくれている。




健二郎「ｺﾞﾎｺﾞﾎｯ.....、部屋に戻りな、ｹﾞﾎｯ」



「やだ！Aと玲於が看病するの！」



健二郎「そっか。ｹﾞﾎｹﾞﾎッ......健にぃ、寝ても良い？」




もちろん、と頷いた双子の視線がすごい気になる。




でもそんな気持ちとは裏腹に



すぐに眠りについた。

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す