Doctors-3JSB-GENE

ばいばい菌（直人） ページ41

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玲於・A 8歳


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亜嵐side








「「ただいまー！」」



双子の元気な声が玄関の方から聞こえてきた。



やっと帰って来たな。





夏休みに入り、時間を持て余す双子は



直人「やだよ〜、外めっちゃ暑いよ！？」



と、文句が止まらない直兄の手を引っ張って


近くの公園まで遊びに出掛けていた。




亜嵐「玲於Aお帰り。汗びっしょりだね。いっぱい遊んで貰ったか？直兄もお帰りなさい」



直人「ああぁ〜疲れた。なんで子供ってこんなにも元気なの」



額に汗を滲ませ


玄関先で仰向けに倒れ込んだ直兄。




亜嵐「年齢だから仕方ないんじゃない？」(笑)



こんな事言うけど、実は身体能力が高くて


兄弟の中でも動ける方だって思ってる。




亜嵐「涼太がご飯作ってくれてる間にシャワーでも浴びてきたら？」



直人「ん、そうする。玲於A〜お風呂入るぞ〜」





亜嵐「ちょっとまって直兄、その足どうしたの？」



直兄が立ち上がったことでようやく気が付いた。



右のふくらはぎが、広範囲にわたって擦り切れていて


固まって黒くなった血が、所々に残っている。



直人「ん？あぁ......双子と遊んだらつい夢中になっちゃってね。やっぱり昔みたいには動けないもんだね」



ふふって笑い飛ばしながら踏み出した足も


すこし庇うような歩き方だった。




そしてそのまま


直人「お湯沁みちゃうかなぁ〜」



なんて呑気にお風呂場へと歩いて行った。

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