Doctors-3JSB-GENE

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玲於side









直人「ステロイド静注するから軽く押さえといて」




ブラウスを捲って腕を露出させて



直兄に言われた通り、Aの横で手を繋いで


不安そうに揺れる目を合わせる。




玲於「俺の方見てたら怖くないから」



「玲於..痛いかな...？」



玲於「だぁいじょうぶ。直兄がやってくれるから」



Aに微笑みかけてから



少しでも技術を盗もうと



注射器を手にする直兄の手元を凝視する。




玲於「早っ.....すげぇ」



直人「感心するのは良いけどAの止血頼むよ」




その言葉に、止血テープの準備が中途半端だったことに気付いて


慌てて止血テープを取り出して


穿刺部を止血する。








玲於「発作怖かったよな。１番に気付けなくてごめん」



「ううん、苦しかったけどずっと頭の中に玲於が居て、玲於なら絶対に助けてくれると思ってた。ありがとう」




そういえば直兄が



Aは発作で苦しみながらも


俺の名前をずっと呼んでたって....





玲於「助けただなんて......でも本当に心配した」



「玲於のね‘大丈夫’って言葉、すごい安心するの。かっこよかったよ」



玲於「うん、これから何があっても俺がいるから大丈夫だよ」





直人「あの〜すっげぇ入りづらいけど傷の手当てしていい？」



「えーー、せっかく玲於といいところだったのに」



直人「いいところって(笑)........でももうすっかり元気そうだね」



「もう元気！だから痛いことしないで...」



直人「そんなに痛いことはもうしないよ。額の傷残らないように綺麗にしてあげるから」

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