Doctors-3JSB-GENE

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剛典side






お昼休みに亜嵐の予約を入れたんだけど


問題なく来てくれるかな？




ずっと不安だったけど、直兄が


亜嵐の手を引っ張り連れて来てくれた。




そんな直兄の健闘あって亜嵐は今


何とか大人しくチェアーに座っている。




見慣れないユニットとマスク姿の俺らを見て


亜嵐の身体は既にガチガチ。




剛典「あら〜んイス倒すよ。力抜いて、背もたれにもたれ掛かってていいからね」


亜嵐「え.....あっ、だめ」




チェアーを倒すことを事前に伝えても


亜嵐はビクッと体を起こした。



けれどすぐに直兄がそれを制止してくれた。




直人「だいじょうぶ。手握ってようね」




剛典「最初は診るだけね」



亜嵐「...たい..のない？」



剛典「うん。まだ痛いことはしないよ」



亜嵐の口元にライトを当て



ミラーと器具を手に


虫歯の場所や深さを調べた。



とりあえず、ここまでは順調。




だけど、レントゲンを撮ってみて


麻酔を打つことになった。




強引に、麻酔を打つなんてことはもちろんしたくない。



しっかりと承諾を得てから...


直兄とそう言って頷き合ったのに






亜嵐「無理！注射だけは絶対に無理」




そう簡単にはいかないんだよね。

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