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File2:小説家か探偵か ページ5

「こ、こな、コナン・ドイル………って、え!?」




「そんなに驚くことかな少年…。ただ彼の血縁というだけだよ」




まあ、実は本人なのだが。
少年は、口をはくはくと動かし、それからガシッと私の服の袖を掴んだ。




「やっぱり、血縁、なんだね?」




「ああ、一応」




「マジかよ………」




「いやまあ、先程も言ったけど、血が繋がってるだけであって僕は___」




「ドイルの血を受け継いだ……人間…」




「聞いてるかい? 少年」



「そんな人に幼い頃のホームズのようだって言われたのか俺は!?」



「聞いてないね君」



耳ついてるのかい、この少年は。
私はやれやれと首を振る。


少年はやっと落ち着いたのか、「ごめんね、お兄さん、僕びっくりしちゃって」と謝る。




「いや、構わないが…。本当に私は、ただドイル家の血が流れているというだけだから」



「それでもやっぱり凄いよ! 僕、凄く嬉しい!」



「なら良かったが…。ああ、そういえば少年、君の名前は?」




人に名乗らせておいて自分は名乗らないのは非常識だろう。
私が名前を尋ねれば、少年は少し言いにくそうだった。



「あの…すごく、名乗りづらいんだけど…」



「構わないが」




「僕は_____、






__…江戸川コナン、っていうんだ」



「____…コナン」



「いや、すごく恥ずかしいんだけど………ごめんなさい…」



少年___江戸川コナンはそう呟いて謝った。
「いや、謝る必要は無い」と私は答える。



「ご両親もホームズファンだったのかな」



「そんな感じかな」



「そうか。いや、嬉しいな。きっと彼も喜ぶよ」




だから大丈夫だ。
そう言って頭を撫でてやれば、少年は照れくさそうに笑う。




「けど、なんとなく気恥ずかしいから江戸川少年と呼ばせてもらおう」



「うん!」



「もう会わないかもしれないがな」



「どうかなあ、分かんないよ。それに僕、A兄ちゃんから色んな話を聞きたいなあ」



「ああ、僕に答えられることなら。連絡先交換するかい?」



「うん! ありがとう!」

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水無瀬 零(プロフ) - 面白かったです!ベイガー街の亡霊楽しみにしてます! (2022年5月24日 20時) (レス) id: f8abb227c5 (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^) - 楽しみにしてます! (2021年12月11日 9時) (レス) @page10 id: bd739fb955 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - 面白かったです。更新楽しみにしています。これからも頑張ってください! (2021年7月30日 9時) (レス) id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - 平井くんが思いの外イケメンで動揺が隠せません (2021年6月12日 9時) (レス) id: 579ee633f4 (このIDを非表示/違反報告)
プリン(プロフ) - 面白いです!!更新楽しみにしてます! (2021年6月9日 19時) (レス) id: fad1ae5811 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年5月13日 21時

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