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保健委員とヤクザ04 ページ4











Aが目が覚めた時見えたのは、見知らぬ天井。
慌ててAは飛び起き、辺りを見回す。


そこはあまりものが置いていない、シンプルな部屋だった。


しかし、やたら広い。


そして、少女が寝ていたベッドはどう見ても高級そうなベッドだった。
とてもふかふかしている。



「ここどこ…」



Aが途方に暮れていると、向こうの扉が開いた。
身を固くして入ってきた人物を見る。


それは校門にいたあのイケメンだった。


立っていた時はスーツだったが、今は緩めのニットを来ている。
やはりイケメンで、色気も纏っている。



Aは思わず顔を赤くした。


しかし、やはり既視感がある。



「起きたんだね。大丈夫かい?」



「え、あ、は、はい…あの、貴方は」



誰ですか__その言葉は紡がれることは無かった。
男がAの髪をすくい上げたからだ。


ふわりと甘い男性用の香水が香る。




「倒れてしまった時はどうなることかと思ったけれど…元気そうで良かった」



「は、はい…、それで、あの」



「ああ、私かい? …本当に覚えてない?」



その言葉に、Aは男の顔をじっと見つめる。
少しばかり時が経った後、あっと声を上げた。



「あの時の…! 手当した男性!」



「良かった。思い出してくれて」



「すみません…、あの時はすごい怪我だったから…」



良いよ、思い出してくれたから。


そう告げる男の声は甘い。
居心地が悪そうにAはもぞもぞと動いた。




「私は夏油傑」


「あ、えと、雨宮Aです。…あの後、大丈夫でした?」



あの後、ある程度の手当をした時、車が現れそこから黒服の男達が降りてきたのだ。
そして夏油を運んで行った。


男の中の一人はAに礼を告げ、お礼をさせてくれと言ってきたのだが、彼女は断った。



「ああ、ちゃんと病院にも行って、すこし骨は折れていたが、大丈夫だったよ。君の処置のおかげだ」



「そんなこと…でも良かったです」



「…君は私の恩人だ。何と礼を言えばいいか」



「いや! ほんといいんです! 当たり前のことをしただけで…。


それより、あの…」


「うん?」


「顔、近い…です…」



ベッドに座ったAの横に夏油は座っていたが、すぐそこに顔があった。

Aは顔を真っ赤に染め、俯く。
そんな彼女を見て、夏油はくすくすと笑った。

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(プロフ) - 終わりなの? (2022年5月16日 5時) (レス) id: 469411223c (このIDを非表示/違反報告)
トゥルカルシウム - 無理好き…… (2021年4月17日 15時) (レス) id: c8ad922516 (このIDを非表示/違反報告)
かばおくん - 私の性癖粉々にしてきてんじゃん(好き) (2021年4月10日 3時) (レス) id: fc5553c1dd (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - ハァァァァッッッッこれ絶対面白いやつやん!!!夏油さん格好良ぉ… (2021年4月6日 5時) (レス) id: 12f4ba9270 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年3月30日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月28日 8時

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