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保健委員とヤクザ03 ページ3











「は、ぅ、えっ!?」



突然謎のイケメンにキスをされ、Aは茹でダコのように顔を真っ赤に染める。
そんなAを愛しそうに見つめるその男は、覚えてないかい?と首を傾けた。


しかし、今まで初恋すらまだ来てない免疫のないAは、きゅうう、と目を回して意識を失う。


ガクンと倒れそうになった彼女を、男は難なく抱きとめた。



「…」



男は少女を優しく見つめ、そしてその背中と膝裏に手を差し込んで抱き上げた。


周りの女子生徒から悲鳴が上がる。


ーー所謂、お姫様抱っこである。




「彼女、少し借りるよ」




隣に居た彼女の友人にそう告げ、男は外に停めている車へ歩みを進める。
そして少女を後部座席に乗せた。同じく後頭部座席へ乗った男の膝の上に少女の頭を乗せることも忘れずに。



「出してくれ」



運転手にそれだけを告げ、男は少女を見下ろす。
少女の柔らかい髪を優しく撫で、満足気に微笑んだ。



「…ふ、可愛いなあ」



するりと少女のまろい肌に指を滑らせる。



男は、自分でも驚く程に少女に執着をしていた。
あの日、少女に救われたあの日から。



「…目が覚めたら、驚くかな」




驚いて、顔を青くしたり赤くしたりする少女が見れるだろうと、男は想像して楽しげに笑う。



眠る少女はまだ知らない。



自分が誰を助けてしまったのかを。




甘い甘い毒のような男___夏油傑は、少女の前髪をかきあげて、その額に唇を落としたのだった。

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(プロフ) - 終わりなの? (2022年5月16日 5時) (レス) id: 469411223c (このIDを非表示/違反報告)
トゥルカルシウム - 無理好き…… (2021年4月17日 15時) (レス) id: c8ad922516 (このIDを非表示/違反報告)
かばおくん - 私の性癖粉々にしてきてんじゃん(好き) (2021年4月10日 3時) (レス) id: fc5553c1dd (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - ハァァァァッッッッこれ絶対面白いやつやん!!!夏油さん格好良ぉ… (2021年4月6日 5時) (レス) id: 12f4ba9270 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年3月30日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月28日 8時

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