彼氏彼女じゃありません! ページ14
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「うーん、どこ行こっか」
「どこでもいいです」
「僕とならどこでも嬉しいってこと?」
ポジティブだなオイ。
どうでもいいってことだよバカ。
…っていうか、すごくいたたまれない。周りの視線が痛い。背の高い超絶イケメンが、こんな地味でダサい女連れてるのとか、もうすごくいたたまれない。
そんなことを考えていると、突然むぎゅっと鼻をつままれた。
「君、今すごいネガティブなこと考えてるでしょ。自分のこと、地味だとかダサいとか」
なんで分かったんだ。心読めるの? 最強だから心も読めるの…?
五条悟は大袈裟にため息を吐いた。
「自分に自信ないんだろうなとは薄々気付いていたけど、ここまでとは…」
呆れたように最強はそう言った。
うん、そのまんま幻滅してくれれば、それでいい。
…なのに、少しだけ、チクリと心が傷んだ。
「あの、私やっぱり_」
「そんなに自信持てないなら、僕が自信持たせてあげる」
「え?」
「_よし! 決まった! まずは服屋さんだ!」
「えっ、ちょっと待っ_!」
私の手を掴んで、歩き出す五条悟。
彼は顔だけこちらを向いて、自信満々に笑う。
「君を誰よりも可愛くしてあげる」
「っ……!」
この人、絶対、自分の顔がいいの自覚してるよな…!?
真っ赤になった顔を隠すように、私は俯いて、手を引かれるがまま、歩き始めた。
「どんな服がいいかなあ…。ほんと、スタイル良いからどんなのでも似合うよね」
近くの服屋に入った私たち。
五条悟は、あちこち服を物色して回る。
本来、服を見て回るはずの、女である私はその後ろをついていくだけ。
後ろからは、
「彼女の服選んであげてるのかな?」
「うっわー、超イケメン! あんな彼氏、羨まし〜!」
なんて、女性客の声が聞こえてくる。
彼氏じゃないです…!!
否定したいけど、変な奴だと思われるので何も言えない。
しかも。
「あは、彼氏だって。僕達周りからちゃんとそんな風に見えてんだよ」
ドヤ顔で最強がそんなことを言ってくる。
ちゃんとってなんだ。付き合ってませんから。
もうすでに、私の胃は穴が開きそうだった。
***
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5 - え、ここで、、おわり、、!?!?いつか続き書いてくださいね!?!? (7月9日 16時) (レス) @page15 id: e73ffa8a04 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 続き読みたいなぁ…( とても面白かったです!!! (2022年10月5日 20時) (レス) @page15 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 続きが気になる!楽しみにしてます! (2021年10月19日 22時) (レス) @page15 id: f89089966a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - え?イケメェン。 (2021年5月11日 0時) (レス) id: 262b3e9786 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 山田○○ですって言ったところから、ん?って思ってたらまさかの山田妹だったwwとても面白いです!! (2021年4月7日 14時) (レス) id: de8b53d880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月20日 10時