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そのボディガード、好みのタイプは ページ3

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*


「三枝さんだけはすごい塩対応なんですよね」


五条悟の部屋で、有栖川は呟いた。
学校の宿題をこなしながら、五条少年は苛立ったように声を上げる。


「いつも思ってたんだけど、お前さ…」

「何でしょう」

「寛ぎすぎだろうが!!」


バキッと鉛筆の芯を折り、五条少年は怒鳴る。

ボディガードの有栖川は、主人であるはずの五条少年の部屋で、ポテチを食べながら、スマホの画面を眺めていた。


「あ、申し訳ありません」

「おいおいそれが人に謝る態度かよ…。ポテチ食べながら謝ってんじゃねえよ! 床にカスこぼすな!」

「坊っちゃま何かおかんみたいですね」
「シバくぞ?」


誰のせいだと思ってんだとため息を吐きながらも、何を言っても無駄なのはわかりきっているため、五条少年は再び机に向かう。

新しい鉛筆を手に取り、書き進めながら会話も進める。


「で? 三枝が何だって?」

「ああ、そうそう。三枝さんっていつも俺の事すごく冷たい目で見てくるんですよね」
「そうだな。良いことだよな」

「いや、俺かなり傷ついてるんですけど…あの絶対零度の視線」

「ざまあねぇな。そのまま凍ってしまえ。そして低体温症で死んでしまえ」

「俺が死んだら困るくせに。…三枝さん、結構好みなんですけどね」

「お前に好みなんてあったのか」


心底意外そうに五条少年は有栖川を見た。
有栖川はスマホの画面から目を離さないまま、ありますよと言う。


「どこだよ。見た目か?」

「いえ、俺別に見た目はそんな好みないんで、誰でもいい」

「じゃあ性格?」

「うーん、冷たくされるのは嫌いなんですよね」

「身体か?」

「抱かせてくれないのに好みも何も無いですし、俺はどんな子でも抱けます」


うわ、こいつさっきから最低なことしか言ってねぇ…と五条少年は顔を引き攣らせる。
それでも顔だけは良いので女は寄ってくるのだ。

「じゃあどこが_」

「っ…しゃぁっ!!」


突然叫んだ有栖川に五条少年はビクゥッと身体を跳ねさせた。

「な、何だよ」

「いや、馬が当たったんですよ」

「ああ…」

「最近負けばっかだったんですけどね、三枝さんに聞いた数字にしたら当たりまくりで」

「あ?」

「え?」


五条少年は、まさか…と呟いた。

「お前の好みって…」

「ああ、強運の持ち主ですね」

***
短編集です。良ければ
じゅじゅ夫婦【呪術廻戦】

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紅葉(プロフ) - お兄さんの方から飛んできました! 展開にワクワク……とうじさんのこの後の展開にぴえん……多くの感情う渦巻きつつ読んでおります笑笑! 無理なさらぬ程度に更新頑張ってください! 続き楽しみにしています! (2021年3月20日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 五条少年が苦労するとか面白すぎwwwホントなら反面教師になるんだろうけど、恐らく彼を見て育ったから将来クズになるのかと想像してしまいます(笑) (2021年3月14日 22時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 好きです(絶命) (2021年3月14日 21時) (レス) id: 824a9496d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - 入さん» 本当ですか!!! (2021年3月14日 19時) (レス) id: f539e89f92 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ好みの話です!!!!!!!!!!!!!!!!! (2021年3月14日 16時) (レス) id: 6c29c74858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月14日 9時

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