14話目 ページ14
おそ松side
それは、一松誘拐から6日目の昼
ガシャンと言う大きな音に反応し、俺は慌ててキッチンへ駆けつけた
カラ松「はっ………はぁ……
あ、兄………貴…」
そこには、
おそ松「……か、ら……松
カラ松、だ、大丈夫かっ…!?」
目に涙を溜めて、血のついたナイフを持ってプルプルと震えているカラ松がいた
あつし「な、何……っ!?今の…」
A「カラ君っ!?;だ、大丈夫!?;」
その後Aとあつし君も来て、パニックになっているカラ松を一旦部屋に連れて行った
______
あつし「…ちょっと落ち着いた?」
カラ松「……あぁ…おかげさまで」
暖かいココアを飲みながら、カラ松が少し落ち着いた
A「どこも怪我してない…?」
Aがそう聞くと、カラ松はニコッと微笑んで言った
カラ松「大丈夫だ。される前にナイフで犯人に抵抗ができたからな」
…用意してよかったと、改めて思った
あつし「……聞くけどさ、カラ松君。
…誘拐……されかけたんだよね」
…あつし君の質問に、カラ松の表情が一瞬で変わってぎこちなく頷いた
その後すぐにさっきの状況を説明してくれた
カラ松「…水が飲みたくて、コップに水道水を入れていた最中だ
後ろから首に腕を回されて、振り払えずにいたが犯人も俺がナイフを所持していたことに気がつかなかったんだろう
俺はそいつを刺した。そしたら腕が離れて、犯人は急いでキッチンのすぐそばの裏口から出て行った」
あつし「……その時の犯人の顔とか服装って…見覚えある?」
カラ松「………
……髪型は短髪。着ていた服は全体的に黒かった気がする。…ガタイ的にも力的にも男だと思う。」
…カラ松の証言により、犯人特定への道がぐんっと進んだ
A「……カラ君、ありがとう。怖かったね。」
その後はカラ松の心についた傷を癒した
カラ松「…怖かっ……た…
……こんな怖い思い…ブラザー達が……」
カラ松は涙をボロボロと溢れさせた
…まだ油断はできない。
現にもう1週間後とか関係なくなってきてるから
…気をつけないと、いつ犯人がまた来るかわからない
A「………」
…俺達は不安いっぱいのまま、カラ松をベットの真ん中にして固まって寝た
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.
.
A「……
.
.
………あははははは……はは……」
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