文通

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なんで




どうして




信じてたのに




頭の中がそればかりになりました




私は気になっていた男に告白され、付き合うことになって




毎日幸せでした




百合子ちゃんにも、手紙のたびにその人のことを書いていました




百合子ちゃんは私がその男と付き合うのを最初は反対していましたが、付き合ってからは応援してくれていました




私は、以前から男運がありませんでした




出会う男は全て性格が捻くれていて、何度も浮気されて捨てられることも少なくありませんでした




だからずっと、ずっと普通の恋愛がしたいと思っていました




前までは自分から好きになったのではなく、相手から好意を向けられて付き合いをしていたのですが




今回は私から彼のことが気になり
彼もまた私のことを気になってくれていたみたいで




そんな状態から付き合っていたのです




うまくいくとばかり思っていました




ですが、そんなことはありませんでした




彼は私と別れて数時間後に彼女募集中などと周りに言いふらし、結局は今までの男と同じだったのだと思いました。




また、私は彼になら全て捧げていいと思っていました




辛くて、悔しくて




ペンを握る力がいつもより強くなり、筆圧が濃くなりました




強がって「自分の体なんてもうどうでもいい」とも書きました




全部、全部思っていることを百合子ちゃんへの手紙へ書き写しました





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