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イケメンにポーッとなってた？
確かになってたかも。
素敵な笑顔だった。
「なぁA、コンカツ、すんの？」
大野さんが私に聞いてきた。
「大野さん」
「ん？」
「履歴書の住所がホテルの人って採用されないよね、って話さっきしましたよね」
「した」
「じゃあ、男の人と一緒に住んでる女が婚活したとして、選んでもらえますかね？」
「無理かな……？」
「ですよね？ホテルが住所の履歴書よりありえないと思いません？」
「そっか」
大野さんが何故かがっかりした。
「大丈夫です！婚活しないから気にせずどうぞ居てくださいって話です、次セイルフィッシュ釣りに行く日までどうぞどうぞ」
「次マグロ釣りに行くときは……一緒に行く？」
「えー、旅行行ってきまーす、って行って、どこ行くの？って聞かれて、太平洋！って？」
「あはは」
「私、仕事どうするんですか？まさかマグロ漁船に乗せるつもりですか？」
「あはは」
どこまで本気なんだか。
笑顔見てたらなんか本当にどうでも良くなってきた。
「さ！痛いのましになったので！こたつ出しますね！こたつの中掛け毛布は洗ってあるからそれがあれば雑魚寝できる気がする！」
「ん。じゃあ俺、鱧と松茸のやつ、作る」
「はーい、言っときますけどこたつ出したら狭いですよ！」
「うん」
私がテーブルをひっくり返してネジを取ってたら、大野さんが、へ？って顔をした。
「このテーブルこたつだったの」
「天板が外れるんです、ヒーターの部分も薄くて夏はローテーブルにできるタイプで」
「へぇー」
大野さんが珍しいものを見るようにこたつを見てから、キッチンに向かった。
後ろ姿を見てたら、なんだかもう愛おしくて、同時に『え？なんで？』って思って感情の波が波浪警報発令してる。
久々にこたつをセットして、ちょっと邪魔になるものを片付けたりしてるうちに日も落ちた。
夕方のニュース番組をなんとなく見ながら洗濯とか掃除をしていたら、大野さんができたぁって言った。
「わーい！」
「よし、食おー」
こたつの上にごちそうを並べてホクホクヘラヘラしてたら私の顔を見て大野さんが吹き出した。
「なんですか」
「ほんと……Aって」
「なに？」
「すぐ、その場に馴染むっていうか……環境に慣れるなぁ、とおもった」
「順応性が高いと褒められたのかな！」
「そうそう」
「いただきまーす」
「おー食え」
「ん!!!!」
おいしい！
私が目を見開いたらそれを見て大野さんがまた笑った。
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ああ(プロフ) - 面白かった…!明日早いのに最後まで読んでしまいました。ありがとうございます (2022年6月27日 2時) (
レス) @page49 id: 332a1fd98b (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - たまらなく幸せな気持ちになれました…よしの先生の書かれる大野さん大好きで何度も読み返してます。素敵なクリスマスのおそそわけありがとうございます。 (2021年12月25日 21時) (レス) id: 65b0e8ea2e (このIDを非表示/違反報告)
羊羽。（よう）(プロフ) - メリクリ〜☺クッソ面白かったよー。完結乙でした！ (2021年12月25日 17時) (レス) @page49 id: 07dccdc548 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - よしのさん、メリークリスマス🎄そして完結お疲れ様でした。不器用で大きな優しさの大野さんにキュンでした〜( ´艸｀)ありがとうございました！新作もおにぎりも楽しみに待っています。ご無理なさらずよしのさんのペースで！ (2021年12月24日 11時) (レス) @page49 id: 7572200b1c (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 大野君が課長たちに啖呵切ってくれたところ、カッコよかったですね。それと、おにぎりが恋しいです。 (2021年12月18日 5時) (レス) @page44 id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月29日 16時
