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「はあ?」
全員が目を見開いた。私も一瞬動揺したけど、でも。

「兄がそういうなら、そうします、なので今後もお取引よろしくお願いします」

全員が固まったまま動かない。
おにいちゃんが上目遣いで少し笑ってる。

「じゃあ、ほら帰ってください、もう連絡してこないでね」
「Aちゃん、まって?いいなりだけど、いいの?」
川淵さんが慌てた。

「兄がこう言ってますから従います」
「ブラコン?」

川淵さんがこわばった顔でそう聞いてきた。

「そう。俺の妹はブラコン」
おにいちゃんが勝手に答えた。

「兄がそういってますのでそういうことで」
「頭おかしい」

おじさんがそう言った。

「うん、そうね、俺もシスコン!はい、お帰りはあちら!今日はわざわざ断られに来てくれてありがとう、お元気で、そして永遠にさようなら」
おにいちゃんが二人をとうとう追い出した。

「和、お帰り」
玄関から戻ってきたおにいちゃんにおばさんがそう言った。

「ただいま。あー疲れた」
おにいちゃんがソファにどん、と腰かけた。

「何時に家出てきたの?」
おばさんが聞いてる。
「8時前かなそんくらい。ねむ……」

「わざわざ大阪から帰ってきたの?」
私の質問におにいちゃんが、目線だけを動かしてこっちを見た。

「お父さんからメール来た、Aの婚約者が明日挨拶に来るよって」
婚約者って。
お父さんをチラリと見たら、ごほん、とか咳込んでる。

「結婚したかったの?今の男と」
おにいちゃんがキレ気味に聞いてきた。

「……そんな人生もありかな、とか思った」
「馬鹿だねー」
「……おにいちゃんには関係ないでしょ」
「関係あるよ、義理の弟ができるんだから」

いや、義理の妹の夫は義理義理の弟?とかつぶやいてる。

「毎回追っ払いに来るみたいなこと言ってたね」
「言ったね」
「全部断るの?」
「うん。もし許してやるとしたら、……条件として、まず俺よりカッコいいやつね」
「おにいちゃんより?無理だよ!」
「俺より性格がよくてぇ」
「それはいそう」

おにいちゃんがふふ、って笑う。
「俺よりいい会社に勤めてて稼いでるやつ」
「……うん」
「で、Aが俺よりそいつが好きで」
「……」
「そいつが俺よりAを愛してるってなら、許す、いないと思うけど」
「……あは」

笑ったけど、うまくいかなかった。
両親のいる前で、私は思わず。

うえええんって、子供みたいに、号泣していた。

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作者名:よしの | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年5月31日 0時

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