28、文化祭の出番 ページ28
文化祭の季節になったけど、わが校の誇りオケ部が全国大会に出場し、ステージを独占することになった。
私たちは何もすることないから、皆でお昼寝でもしてようか、って話していたら。
櫻井くんが嬉々として音楽室に来て私達に、出番もらったよ！って紙を見せた。
『女装コンテスト』？
「は？」
「誰が出るんだよ！」
やんや、やんや！
いきなりみんなが一斉に話しだした。
「持ってきた翔ちゃんがやりなさいよ！」
混乱の渦。怒号の嵐。
「違う違う！その横で！曲吹くんだよ！」
櫻井くんが慌てて、否定してる。
「ちょっとだけよ、ってやつ？」
大野くんがシナを作って言った。
相葉くんが、あははーって、わらってる。
「あ、Taboo？」
「あれタブーっていうの？」
私の言葉に櫻井くんが慌ててスマホで確認した。
「ホントだ、違う曲もヒットするけど。あれは？ちゃらんら、ちゃらららん、ららん、アーンってやつ」
「伊勢佐木町ブルース」
「Aすげーな！」
「あ、じゃ、ちゃちゃらちゃら、ちゃららーんららーんってのは」
「哀愁のヨーロッパ？ハーレムノクターンは、あれはサックスとピアノだから……」
「……サックスやる！吹ける！らんちゃんとやる！」
相葉くんがハイハイって手を上げる。
「タブーはトランペットがかなり……ワウワウミュートいるし、フラッターできるの？」
「お前誰にモノ言ってんだよ」
松本くんが私の頭をパコンってやった。
「俺様きらい……」
「ついでだから誰か女装コンテスト出ちゃえよ！代表として部長とか」
櫻井くんの声に全員の目が大野くんを見た。
「おれぇ？」
「絶対可愛いよ！確信がある」
櫻井くんが目をキラキラさせて言う。
「なんで？やだよ」
「部長ならやれるって」
松本くんもニヤニヤ。
「やだってば」
「絶対かわいいよ、俺の想像ではAなんかより絶対かわいい」
二宮くんがいちいち私をディスってきた。
「部長なら優勝するかもよ！優勝賞品は……生徒会長のハグと食券の定食一年分！」
相葉くんが、あははは！って、笑う。
「俺のハグぅ？なにそれ！書いてる？」
櫻井くんが目をまんまるにした。
「書いてるよ！」
「うっそ！あいつだ！横山！こうなったら絶対智くんに優勝してもらう！」
皆が、えって櫻井くんを見た。
「智くん以外ハグしないからな俺は！」
「部長なら、いいの？」
松本くんがニヤニヤ。
「相手がガチのやつだったらどうすんだよ！」
皆がぶー！と吹き出した。
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みゅう(プロフ) - 解放ありがとうございます。涙。だいすきです。。 (2019年10月20日 22時) (
レス) id: 94596ebf5a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - この学校に通いたいです。。こんな青春したい。。よしのさんのお話すごいツボです〜 (2016年1月6日 22時) (レス) id: 8994b070b7 (このIDを非表示/違反報告)
RAITO - こんにちは!!RAITOと申します。読ませていただきました。今までとは少し違うテイストの物語でわくわくします《*≧∀≦》青春の甘酸っぱい香り!! (2015年6月27日 11時) (レス) id: 485e47e579 (このIDを非表示/違反報告)
ちょりん(プロフ) - 高校までの6年やってたユーフォが出て浮かれてたら、最近始めたコンバスが！しかも担当が！勿論話も楽しくて(><)何があるのかドキドキしてます！ (2015年6月10日 1時) (携帯から) (レス) id: 83acbf6b6f (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょか(プロフ) - 青春、ＳＦ、長編、どんと来〜い♪ 楽しいです。切なさもありつつ、和の避けたかった未来、それでよかったのか和と、分からないまま 和を叱咤激励、主人公ちゃんを応援しながら日々過ごしてます。 (2015年6月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 0bab093355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年5月30日 17時
