働きマンとYouTuber２ (ページ10)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:15,725 hit

第58話ページ10

『疲れた』

「煙草何箱目？Aちゃん…』

雑誌の取材からのテレビ出演からのレコーディング
バンドマンもメジャーデビューすると苦労するもんだなと実感した

明日はオフの日だが、オフの日に限ってモデルの仕事が入っているので仕事だ。
ストレスが溜まると煙草の本数が増える
身体には害だ、そんなことわかっている
でも煙草を減らすと暴食が酷くなる、暴食すると太るのでモデルの仕事に影響が出る

『何箱かなー…今日で1箱は吸っちゃった』

「肺炎になるよ？咳凄いんでしょ、いま」

『血でも吐かない限り大丈夫』

「そんなわけないでしょ、今日はもう寝て明日も仕事だから、ほら！」

『わかった、寝ます寝ます』

私は大人しく布団に入る
ゆうこんさんは優しい、ゆうこんさんも忙しいのに私の心配ばかりしてくる
確かに暴食しない分、本数は明らかに増えて咳が出てくるようになってしまった
テレビなどの取材やレコーディング、モデルの仕事の時は落ち着いているが、休憩になると酷くなる

『でも、負けてられない』

私は仕事の為寝る事にした
そして翌日、早速スタジオに入ると撮影が始まった
今月の表紙は私らしい。
マネージャーもスタッフも気合が入っている
こんな見た目ヤンキーを表紙にしていいのか？

「はい！お疲れーー！」

『ありがとうございました』

「いやーよかったよ、期待しててよね葵ちゃん！」

バシッと肩を叩かれて監督は出て行った
とても痛い。
でもそれ程いい写真が撮れたということだろう
時刻は17時を回っていた、ゆうこんさんもレコーディングだと言っていたなと考えつつ家に帰る

『20時以降になるのか…ゆうこんさん…』

ふぅ…とひと息つく
スマホを見ると最近モデルやらバンドやらしていたらTwitterのフォロワー数が増えてきた為
リプやRTやいいねの通知が増えてきた

『有難いよね…リプも簡単に返そう』

そう返していると、あの咳が襲ってきた
ゲホッゲホッといつも以上に酷い咳にヤバイと感じた、咳と共にくる頭痛と眩暈
今日、4本しか吸ってないのになと考えていると視界が眩んだ
もうダメだと感じた時はもう倒れていた

暫くするとゆうこんさんが帰ってきて
倒れていた私を見つけた
そして焦って救急車を呼んでくれたらしい

私が目を覚ますと、そこは病室だった

_