働きマンとYouTuber２ (ページ8)

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第56話ページ8

「葵さん、なんで貴女がマホト君とステージに出るの？マホト君は私の彼氏なのよ？ねえ、聞いてる？」

『すいませんが、それは社長に言ってください。あとこっちはこっちで練習してるんで煩いです』

「なんなの！聞いた！？ねえマホト君！」

どうも、ワタナベです。
あの日、Aと会ってから数日俺が彩乃に引っ張られて付いてくるとこの場所に出くわしてしまった
AもAで言うようになってる、いやあれが本当のAなんだけど……

撮影用のメイクで今回は濃いメイクだから余計に怖かった…あの刺青にピアスに髪色じゃあ怖いわ
俺でも怖いもん←

「聞いてる？マホト君！」

「あ？あー、うん」

「聞いてなかったでしょー！今から撮影だから見ててね！彩乃のこと！」

と言って彩乃は言ってしまった
見ててねって、見たくないもんは見たくない
近くの椅子に座るとAが撮影していた
本当にあいつ素人か？ってくらい、綺麗だった

『あー、疲れた』

「お疲れAちゃん、はいお水」

『ありがと、ゆうこんさん』

「おい、何でお前がいるんだゆうこん」

「あっれー親方ぁ、偶然！」

「わざとらしい言い方やめろ」

何故かそこに、ゆうこんが来ていた
なんでいるんだ、Aのマネージャー気取りか？

「親方、顔怖いよ」

「うるせえよ！」

「Aちゃん見てたのバレバレだからね？親方…」

あ？っと威圧をかけて言うとスイマセンデシターと片言で目を反らすゆうこんと、お腹を抱えて笑いを堪えているAの姿

「おい！笑ってんなよ！A！」

『マホトさんやっぱり面白い…っ』

「やっぱりってなんだ？おい？痛い所にタトゥー入れるか？なあ…」

『そ、それは勘弁親方…腕にしよ？腕に…』

「親方ー、Aちゃん虐めちゃダメでしょー」

「うるせえ！」

散れ散れ！と手をブンブンすると2人は笑いながら控え室に言ってしまった
でもやっぱり、Aといると楽しい
なんか前以上に楽しい気がした

彩乃の撮影をチラッとみると、イマドキ！っていう感じの女の子のスタイルで撮影していた
本当は、俺も可愛いくて甘えてくる女の子が好きなんだろう
でも、Aと出会ってから変わったんだ

周りに流されない、個性的な女の子
Aが、好きなんだなって

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