働きマンとYouTuber２ (ページ45)

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第92話ページ45

当日夜7時30分東京

俺はimigaと約束の場所に着いていた
明らかなステージ
その周りのカフェやコンビニには、foursのらしき人物達

「なんか、凄い大掛かりだな」
「そりゃ俺らと違ってプロだぜ？これくらい大掛かりじゃないとな」
「ああ、そうだな」

7時50分麻耶が来た

「なんだ、本当に来たのかワタナベマホト」
「あんな脅しメール来たらこないわけねぇだろ」
「イミガもありがとう」
「当たり前だ、仲間だからな」
「そろそろ始まる、でもお前らと私はここで見守る係なんだ、Aに言われた」

麻耶の耳には無線が繋がれていた
まあ、仕事上仕方ないな
「こちら麻耶、準備完了です。」と呟くと
突然ステージ上にあるビルの電気が消えた
通行人はザワザワしている
コンビニやカフェから、ステージに向かってファンが駆け寄って来る
ステージが、ライトアップした時もう、そいつらはいた。

上下真っ黒の服
4人の顔には、白のポーカーフェイスマスク
鳥肌が、たった。

【よお、東京！ぶち壊しに来たぜ！】
そうボーカルが叫ぶと、曲が始まった

【『見てな野郎ども、foursの世界に飲み込んでやる』】

4人の演奏が始まった
ファンは東京のど真ん中と関係なく暴れる
白い面を着けた4人も、めちゃくちゃに暴れる
隣を見ると麻耶が笑っていた

【汚い権力や道徳を振りかざしてる人。
エリートのお前等が造り上げたレールを
踏み外し、唾を吐き我道を歩くのさ!
見下すな!そう僕等はならずの狂犬さぁ!
右向け右なんて出来ません。頭弱いもんで
指を差し、腹を抱え、影でにやつく人。
毒を吐き、潰されて、自由けずられて
「へらず口や反抗は許しませんよ!」と…

嫌みたらしくあしらってくれて「ありがとう」って蹴り上げてやるさ

負けず嫌いで口悪くて馬鹿ばかりした青春は
これからも変わる事なく
ずっと僕等は僕等のままで正しくなくてもいいんです
思春期ですから…

「ダメな大人にはなりませぬ」】

なんて独特な雰囲気なんだろうか。
imigaも俺もその場を立ち尽くしていた

【『私らは、てめぇらなんかに負けちゃいられねえ。好きなことして行きてんだ！批判されようが中傷されようが知ったこっちゃねえ！』】

ギターを野球のバッドでホームランを宣告する様に、俺がここにいるかわかってる様に向けて来た
大丈夫、俺はちゃんと見てた
俺はAのこういうところが好きなんだ。

( ガゼット泥だらけの青春より )