働きマンとYouTuber２ (ページ5)

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第53話ページ5

Aと別れて数週間後、タイミングを計ったように彩乃は俺に近寄って来て、無理やりと言っても過言ではないが付き合いを始めた

「彩乃、仲間家に行きたい！」
「私もマホト君の動画にでたい！」
「私もお泊りしたーい」

こればかり言ってくる彩乃にイラつきを始めたが
ここで怒ったり手を出したりするとSNSに書かれて大変な事になるのを知っている俺だから、渋々了承するしかなかった

「うわー！相馬さんだあ！サグワ君だ！凄い凄い」

「マホト、誰この子」

「あー、後で話すから相馬さん」

「彩乃って言いまーす、モデルしてるの凄いでしょー？今日からお願いしまーす！」

「親方？どういうこと？」

彩乃は勝手に仲間家に居座り出し、相馬さんとサグワには説明したが2人の顔は気にくわない顔をしてた
へきほーは良く仲間家に遊びに来てたのが回数は明らかに減った
カイワレの練習にも付いてくる彩乃は、練習中にも関わらず、ずっと喋りかけてきていた、それにイミガも良い顔はしなかった

俺だって、俺だって…Aが良かったさ
まだあいつとやりたい事沢山あった
彩乃といる事で心から笑えなくなった俺がいる

そしてその数日後、彩乃が置いていった雑誌を見た
表紙が彩乃だからなんだろうな、多分

「あ、マホト雑誌見てんの？」

「あーうん、なんか久しぶりにさ」

相馬さんと一緒にペラペラと雑誌を読んでいると
特集で大きく葵と書かれたページがあった
相馬さんも、お、Aちゃんじゃん。と呟いた

「ん？こいつ、ピアス増え、た？左手首と右手首にタトゥー入れてんの？」

明らかに雰囲気が違っていて驚いた
髪色も金髪寄りに明るくなってるし、メイクも可愛いよりは怖いというメイク、そしてピアスにタトゥー
そして、次ページには、何故かゆうこんと載っているページがあった
なんで、こいつと載ってんの？

「相馬さん、なんか知ってるだろ」

「俺が聞いてるの、Aちゃん帰る家が無いからゆうこん君の家に居候してるってのは、聞いてた」

その他はしらない、って相馬さんはスマホを弄りだした
本来ゆうこんのポジションは俺のだった
笑って撮っている写真とか、本来は俺の場所

イラついて、ページをクシャッと握り締めた俺の横で相馬さんの口元が笑っている事に気付かなかった

その翌日、仕事があるか無いか何て知らない俺は
ゆうこんの家に突撃した。

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