働きマンとYouTuber２

第87話-ワタナベの夢- ページ40

「サグワ、もし俺らに赤ちゃんが出来たらどうする」
「は！？親方！？も、もしかして…」
「もしもっていったろ！？」

どうもワタナベマホトです。
俺の彼女はとても純粋だ、とてつもない純粋だ。
女の子だから汚いことが嫌いだ。
Aが来てから仲間家はすっっごく綺麗になった
ペットボトルの山のゴミは全て撤去された。
ごちゃごちゃになっているゲームの配線も
全て整えられて使いやすくなった。

付き合う前撮影で仲間家に1人にしたことがあった
俺らが帰ってきたのは夜21時過ぎ。
帰ってきたら仲間家は、とても綺麗になっていた
相馬がお風呂を汚した日は、笑顔でキレていたあいつの顔を俺は忘れていない。

それはまた別の話にしよう。
付き合い出して暫くした時、近所の子供と遊んでいたAを見た
笑顔で遊んでるAを見た時、俺は思った。
子供が欲しい、って。

「無理じゃない？下ネタ嫌いなんでしょ？」
「子供をつくるにあたって下ネタは関係ない！」
「そうだけど！Aちゃん付き合った事ないんでしょ？ファーストキスも親方なんでしょ？本当に本当に純粋な子なんだって！」


そうだった、ファーストキスは俺なんだ。
思い出すだけでもニヤける。
ある日へきほーがお風呂上りにクセで全裸でリビングに来た時、Aは顔を真っ赤にして仲間家を出て行きそうになった。
へきほーに注意を配らなかった俺も悪いが
その後笑いながら風呂から出てきた相馬も悪い。

「そろそろAちゃん練習から帰ってくるでしょ？先にお風呂入るね親方」
「ん？あーもうそんな時間か、そうだな……ん？」

コンコン、という扉のノック音。
ノック？と思いながら返事をするとそこには少し下を向いたAの姿。
道中何かあったのではないかと近寄ると、Aの顔は少し赤かった、どうした？と聞くとAは静かに言った。

『マホト…私、赤ちゃん出来ちゃった…』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガバァ！と布団を飛び上がる。
ヤバい俺の心臓の音がヤバい！！！死ぬ！！

「おい！A！」
『あ、おはようマホト……え？』

俺はAの服をお腹の位置まで捲りあげた
そこにいた相馬、サグワは硬直、もちろんAも。

「赤ちゃん、大事にしような？」

そう、これは俺の見た夢の全て
その後、Aにいきなり不純だ！とど叱られた。
その姿は仲間家の動画でアップされ、
暫く俺はAにお触り禁止令をくらったのは
付き合って1週間後の話である。



_

第88話-彼女の墓参り-→←第86話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す