働きマンとYouTuber２ (ページ27)

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第74話ページ27

あれから暫くたって、ステージの日になった。
俺とimigaは関係者が入れる楽屋でスタンバイ
ライブは、休憩後直ぐに始まるらしい
Aとの3人のリハーサルはバッチリである
が、そのAに問題が発生していた

「葵さんの水分多めで！」
「もう順番は変えられないから、このままでいきます！」
「着替えの時汗しっかり拭いてあげて！」

そう、体調を崩していた
39度という高熱だった、リハの時は普通に見えた俺らだったが実際はAが隠し通していただけ

「おい…大丈夫なのかお前」

『私は問題ないよ、マホトさん、元気』

「元気な訳ないだろ？馬鹿かお前」

『大丈夫、絶対成功させてみせるよ』

そして本番になって色んなモデルさんが歩いて行く中Aも準備をしていた
大丈夫かと顔を見るとその顔と目は真剣そのものだった

「やっぱり凄い歓声だなA」

「そうとう人気あるんだろう、俺らも絶対成功させて安心させてやろうぜ、イミガ」

「おう、当たり前だろ」

何着も何着も着替えてステージという繰り返し
ステージ上のAはとても笑顔で39度の熱がある人間だとは誰も思わないだろう
代わりにステージ裏に帰ってくるとそのアドレナリンは一気に切れてスタッフに倒れ込むようになる
どれだけ頑張っているのだろうか…

そして休憩となり、ステージはカイワレの為に準備を開始した、3人で同じ服に揃えてメイク直しも完璧
ここが終わればAも一安心出来るだろう

「絶対成功させよう」

『はい、よろしくお願いします』

「こちらこそ、よろしくな」

そして、3人揃ってステージに立つ
カイワレのステージが始まった。
歌が始まるとAもimigaも歌や演奏に集中して
でも観客の為にサービスも忘れない

Aがアレンジした曲で歌う
いつもと違うが、カイワレは変わらないのは間違い
imigaも気持ち良く歌っているのは間違いないだろう

ステージが終わって、楽屋に帰った時、
Aは直ぐに着替えに行ってしまった

「なんか、いつも以上にさ楽しかった」

「やっぱりマホトも感じてた？俺も。」

「また、3人でステージ立てるようにさ頑張ろうぜ」

「もちろん、やろうぜ」

2人で次の話をしていると、どうやらステージが終わったらしい、外がモデルさんで溢れていた
が、その中であのAのマネージャーが慌ててきた

それは、ステージが終わったと同時にAが倒れたという報告だった。

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