第60話 ページ12
「親方!」
「おい、Aは!?」
「病室の中で検査中だよ…」
俺がついた時、ゆうこんが病室の前にいた
ゆうこんも慌てていたのだろう、財布とスマホしか持ってなかった
「Aちゃん、咳ひどくてさ…帰ってきたら倒れてて…」
「さっき、マネージャーから言われたばかりだ…」
「お待たせしました…お連れ様どうぞ」
先生に言われて病室に入ると、まだ眠ってるAがいた。
「肺炎になりかけでした、あと栄養失調のなりかけです。暫くはおタバコを我慢するか、タール数を減らすなどしてください」
「わかりました…ありがとうございます」
「栄養失調…あまりご飯食べてないって事?ゆうこん、お前一緒にいるんじゃないのか」
「一緒にいるよ…でも殆ど夜しか居ないからご飯までは…」
結論はこいつが働きすぎってことだ。
バンドでのストレスはきっと少ないだろう
ストレスの大幅の原因はモデルの方で、Aは溜め込んでしまうタイプだから、こうなってしまったんだろうと思う
「仲間家には呼べないしな…」
「仕事の量減らして貰うしか、ないよ」
『ん、う…』
「あ、A!」
目を覚ましたAに気付く俺はAに駆け寄る
ゆうこんはジュースを買いに行ってくれた
少し気を遣わせてしまったかもしれないな…
『マホトさん…どうして…』
「馬鹿、お前。煙草吸い過ぎだっつうの。本当どこまでも心配させやがってよ…」
『ごめんなさい…』
「なんか色々言いたかったのに、お前の顔みたら忘れちまった、とりあえず病気とかじゃなくてよかった、安心した」
俺はAの頭をポンポンすると、何故かこいつは泣き出した。
初めて見たかもしれない、Aが泣いている所を
咄嗟に俺はAを抱き締めた
びっくりしたAを御構い無しに抱き締めてる俺も少し顔が赤い
『ちょ、マホトさん…!?』
「な、なに泣いてんだよばーか…お前に泣いてる所なんて似合わない、笑っていてくれよ…」
『なんで…なんで彩乃さんがいるのに…なんで…』
あー、なんで気付かないんだろうな、こいつ
「本当にお前のこと嫌ってたらこんな事しない。」
『え?』
「俺は…俺にはお前しか、いない」
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おるきマン(プロフ) - やすすさん» ありがとうございます!!本当更新出来てなくてすいません…!ゆっくり更新致しますのでこれからもよろしくお願いします! (2016年6月12日 1時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
やすす(プロフ) - すっごい面白いです!!更新楽しみにしてます(>_>) (2016年6月12日 1時) (レス) id: 894fe41281 (このIDを非表示/違反報告)
おるきマン(プロフ) - アヤト&大和&マイカさん» コメントありがとうございます!これからも頑張って参ります、よろしくお願いします! (2016年5月12日 8時) (レス) id: fc2ed5eea4 (このIDを非表示/違反報告)
アヤト&大和&マイカ(プロフ) - わーっしょい!マホちゃんw (2016年5月12日 7時) (レス) id: b2ac6fbfaa (このIDを非表示/違反報告)
Uta :-)(プロフ) - おるきマンさん» いえいえ♪ 更新楽しみにしてます!! (2016年5月4日 9時) (レス) id: e1c4bf5915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おるき | 作成日時:2016年4月24日 22時