40.泡沫の夢 ページ43
愛之助です。
気付けばもう、40話。続編は避けたいけどあとこのページ7話しか書けない…困りました…45話でひとまず続編に移行しようかと思います。評価なしにしようか迷ってます。必ず低評価されるので。……悪質。
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Aはゆっくり布団から起き上がると、ん。と言って瞼を伏せた。なんでこんなに綺麗なんだろう、まつ毛が陰を落としている。儚げで、まるで柔らかな泡肌は絹のようだ。
頬に手を添えて、しばらくAの顔を見詰めてしまっていた。痺れを切らしてAは目を開いた。
「あんまり見るなよ…、っ恥ずかしくなる」
ああ、駄目だ。思わず、Aの唇に勢いで自身の唇を重ねた。予想外だったのか、目を見開いているAの目が合う。そんな反応も面白い。
「…それは狡いな。A」
こんなに幸せでいいのか。浮かれて、若葉に刺されたりしないだろうか。と阿呆らしい事を考えて亜簾はAを抱き締める。
「あのー、兄さん夕餉持って来んしたが…」
唐突に現れた朝霧にAは猫のように驚いて、亜簾は吹っ飛ばされた。亜簾は思わず、呻き声をあげた。
「あ…悪い、亜簾様」
「ご、ごめんなんし。若旦那、お邪魔しんした…。
兄さんここに置いておきんす」
「ああ、ありがとう」
朝霧は本当にすぐ出ていった。なんて空気の読める弟だろうか。そして申し訳ない。Aは亜簾のことを気にしながら、夕餉を食べ始めた。
「身請け、本当にする気なのか」
「嗚呼、もうAと離れる気は無い」
ずっと床に転がっている亜簾の顔は見えないが、亜簾はこんなときに冗談を言う人間ではない。
自分としては、叶うなら。亜簾から離れたくはない。
見世の希望は金。蒼の希望は本人の意思。
「…他にも居るんだ。身請けを言ってきたのが、その中に俺の兄がいる」
「そうか、兄弟がいたのか。
…じゃあAは兄とまた一緒に暮らしたいよな」
勝手に話を進める亜簾に若干苛立ちを覚えた。自分はこれっぽっちも会いたいとか、亜簾を断るとか言ってない。
「そんなんで俺のこと諦めるのかよ」
「っ…違う、A」
亜簾は焦ったように、Aの肩を掴んだ。Aは俯いて顔を上げない。
「俺は…亜簾様がいいよ、でも蒼が聞いてくれるかは分からない。もし叶わなくても、」
途端に声が詰まる。言っていいのだろうか、否言わなければならない。
「どこかにいる俺を探して、見つけて、連れて行って」
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Ria。(プロフ) - 初めて見たのですが、、ッ好きすぎます。尊すぎます。こんな尊い小説があってもよろしいのでしょうか。ええ、もちろんあってよろしいです。この素晴らしい小説に出会えて良かったです！！ (2022年4月29日 18時) (
レス) @page46 id: 6d33a476b4 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 藤雲ルアリナさん» あああ！お喜ばれる小説を書けていたようでとても嬉しいです！やる気でますね……頑張りますね！ (2020年4月8日 15時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
藤雲ルアリナ - 世界観、空気、文体、ストーリー、もう何もかも好みです！毎回更新楽しみにしてます！ (2020年4月8日 0時) (レス) id: 3165ea2c89 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 氷浦メグさん» ひえぇっありがとうございます泣 これからも暇潰しにでも覗きに来てください… (2020年3月13日 17時) (レス) id: 54569fedb3 (このIDを非表示/違反報告)
氷浦メグ(プロフ) - 初見です。尊いですありがとうございます！ (2020年3月13日 13時) (レス) id: 3357bae399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛之助
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2019年2月16日 22時
