Will you Marry me? 4th season (ページ20)

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キューとお腹が締まる感覚で目が覚めた、お腹の赤ちゃんが動いてるのかなと思ってお腹を撫でていると20秒ほどで消えた

スマホで時間を確認すると日付が変わってすぐの時間帯

気のせいかなと思って再び目を閉じる

また同じような感覚で締まる感覚で目が覚めた

あ、これって陣痛かな？

深夜に目が覚めたせいか、頭ははっきりしていて、IMALUが起きないようにそ～っとベッドを抜け出してリビングへ向かう

テレビと暖房をつけて、次に陣痛がきた時のために間隔を測定するアプリを開いておく

本当に検診から24時間以内に陣痛が来るんだから、お医者さんてすごいんだなと改めて感心する

1時間ほどキューっと弱い陣痛が来てるなぁとアプリを使いながら思っていると、テレビが早朝のニュース番組に切り替わる

『動ける内に着替えておこうっと』

段々と間隔が1時間もたなくなってきて、30分間隔ぐらいになってきた

痛みも強くなってきたなと思っていると、IMALUがリビングに入ってくる

「おはよ、早起きだね」

『おはよう、朝ごはん食べる？』

夜中から起きていて手持ち無沙汰だった間に用意しておいたお味噌汁とご飯を食卓に並べていく

ちょうど卵焼きを焼いている最中に陣痛の波がきた

『いたっ』

今までの中で1番痛かったけど、その痛みはほんの一瞬で鈍い痛みがギューと続いている

陣痛のことは

朝ごはんを食べ終わったらIMALUに言おう

今言ったら朝ごはん食べ損ねちゃう気がする

食べ終わる頃には間隔が20分無いくらいになっていて、陣痛が来ている事を伝えると「なんでもっと早く言わないの？」と怒られてしまった

『そんな風に慌てるだろうなと思ったから』

「確かに、慌てるけど！」

とりあえずIMALUが支度をしている間に病院に連絡をすると「慌てなくて良いからゆっくり病院に来てください」と言われた

IMALUが運転する車に乗りながら、過ぎていく景色を窓から眺める

『帰ってくる時には生まれてるんだね』

いつもの見慣れた景色が変わるような何とも言えない不思議な感覚だった

それは隣にいるはずの和くんがいなくって、それがもうわたしが想像していた陣痛～出産とは違っていた

ボーッとしていると、夜中に始まった時より随分と強くなった陣痛の波が押し寄せてくる

『んっ、・・・ったぁ、ふ～』

痛みを逃すように深呼吸をする

「大丈夫？もうすぐ着くからね」

IMALUの声に大丈夫と微笑むのが限界だった