Will you Marry me? 4th season (ページ16)

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『このサラダ、美味しいね』

今、目の前で楽しそうに食事をしてる生まれた時からの幼馴染を見つめる

ずーっと同じように成長してきたけど、1つ違うのはAのお腹は誰が見ても妊婦だとわかるくらいにポッコリと膨らんでいた

「葉っぱだけじゃなくて、肉もちゃんと食べてよ」

隣に座っていた二宮さんがテーブルの中央にあるローストビーフをAのお皿に置く

『食べる順番があるの』

「胃に入っちゃえば全部一緒だから」

10代の頃から二宮さんを知ってるけど、若い頃はまぁチャラかったよね

チャラいというか、人懐っこい性格だから人が心を開きやすいタイプで、狙った女にフラれた事がないタイプだと思う

積極的に電話番号とかも自分から交換しちゃうし、意外と肉食系なんだなと思った事がある

だから初めは二宮さんがAにアプローチを始めた時、大丈夫かなと不安だった

どちらかと言うと二宮さんは恋愛体質なのに対して、Aは最優先が仕事、2番目に恋愛が来るかなってタイプの人間で

正直、二宮さんが5年もAを待てるとは思っていなかった

でも、それを乗り越えたからこそ、二宮さんはもう絶対にAを手放さないだろうなとも思う

「性別はどっちか聞いたんだっけ？」

『聞いてないよ、生まれてからのお楽しみしようと思ってて』

「俺は聞いた方がいいって言ったんだよ、服とかさ選びにくいじゃん？
なのに聞かないってAが言い張るから」

『だから、どっちでもいい色にしようよ

黄色とか淡いパステルカラーなら男の子でも、女の子でも使えるでしょ？』

「ジェンダーレスな世の中だから、別にどっちが何色着てもいいんじゃない？」

私が間を取った意見を言うとAは満足そうに笑ってローストビーフを口に入れた

意見が対立した時、夫が妻の意見に折れるのは大事な事だと思った

「出産時期ってちょうどツアー中ですよね？」

「そうなのよ、でも東京ドームだから何とかなるかなと思ってるんだけど」

『立ち会いは厳しいかも』

私生活が原因で仕事に穴は開けられない

それがツアーともなれば尚更だ、嵐は5人じゃないと意味がない

初めての出産で不安だろうけど、Aはそんな素振りを二宮さんに見せない

「大丈夫、心配しないで

二宮さんが間に合わなければ、私がAの手を握って出産に立ち会うから」

『ありがと、IMALU』

結婚しても、ママになっても、この関係は変わらない

私とあなたは生まれた時から一緒、親友だから