♪ ページ4
『ねぇ、今度他校の男子と合コンするんだけどさー。奈穂美ちゃんも来ない? 一緒にはっちゃけよーよー!私の元カレの愚痴、まだ話終わってないし笑』
「……うわ」
その長い長い頭の悪くなりそうな文章を目で辿り、ようやく見終えた瞬間、携帯電話の電源を切った。
元カレの件で男女のことに懲りていると思いきや、懲りずに男を漁りに漁りまくるその意味不明な思考回路が垣間見え、喉奥から吐き気がしてきた。
というか、男子の前で元カレの愚痴を話すってもうオワコンだろ。男子100%の確率でドン引きするぞ。
「中2で合コンって馬鹿みてぇ……誰が行くかよ……んな合コン」
はぁ、とため息を吐き、携帯電話の電源を再び入れ直しメッセージを返信する。
思ってもないことをメッセージにするのは最早朝飯前だ。感情なんて一切ない、あの子とのやり取り。
「『ごめんね。私合コンとかそういうのは行っちゃいけないって親にきつく言われてるんだぁ。だから行けない…』と」
全て打ち込み、青い三角の返信ボタンをタップする。
本当は親には何も言われてはいないがこの際こういう嘘をつくしかない。そうでもしないと彼女は引き下がらないのを私はよく知っている。
前に男の先輩と遊ぼうと彼女に誘われた時、やんわりと断ったのがまずく、半ば強制的に連れ回されそうになったことがあった。
すると、私の脳裏にある事が思い浮かんだ。
「(いっそのこと、彼女と絶交してしまおうか?その方がこんなに疲れなくて済むかもしれない)」
突発で、馬鹿みたいで、あまりに自分勝手な考え。でも、私はこの(仮)の関係に疲れ、あの子との日々を終わらせてしまいたいという本心もあった。
キーボードを打ち込み、機械的にメッセージを作り上げていく。
『あとさ、私からもあるんだけど…』
改行。
『お願いがあるんだ』
改行、改行。
『○○ちゃん…もうこれ以上、私に関わらないで欲』
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
??nana??(プロフ) - ルルさん» はい、いいですよ! 遅くなる場合もあると思いますが、ご了承ください… (2018年1月2日 11時) (レス) id: c3b13c44d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - ??nana??さんありがとうございます! 私はボールルームへようこそが好きなのですがその小説を作ってはもらえませんか?? (2018年1月2日 11時) (レス) id: 71aa072403 (このIDを非表示/違反報告)
??nana??(プロフ) - ルルさん» リクエスト私でよければ構いませんよ (2018年1月1日 9時) (レス) id: c3b13c44d9 (このIDを非表示/違反報告)
??nana??(プロフ) - ルルさん» いいえ、気にしないでください。大丈夫ですよ!コメントしてもらって嬉しかったです! (2018年1月1日 9時) (レス) id: c3b13c44d9 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - ??nana??さんすみません妹ユナのスマホを使ってコメントしてしまったのでIDが多分ユナと同じになってしまいました。本当にすみません! (2018年1月1日 9時) (レス) id: 71aa072403 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nana | 作者ホームページ:nana'sホームページ
作成日時:2017年9月23日 16時