好きですか？

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母「ほんとなの？


どうして、、、」



『お母さん、ごめんなさい



でもね、私産むことに決めたの



お腹の中で一生懸命生きてるこの子の命を



私は切り捨てることなんて出来ない』




母「その子のお父さんは？」





『前に言ったでしょ？


同じPGに通ってる人と付き合ってるって


その人なの


お腹の子のお父さん』




母「慎くん？だっけ？


その子には言ってあるの？」






『慎とは妊娠してるっていう前に別れた



私のせいで慎の人生棒に振って欲しくないの



今やっと、チャンスを掴んだところなの



だから、彼には言ってない』







母「そう、ちゃんと、決めたことなのね


Aが一生懸命考えて決めたことなら


お母さんは反対しない


お父さんのことで、Aにも迷惑かけたしね」






そう、私は母と兄の3人家族だ



私が小学生になった頃、急に父の暴力がひどく



なり、3人で逃げた



もちろん離婚もして、あれから会ってもいない







『お母さん、ありがとう


私、出産、頑張るからね』









母「仕事は、どうするの？」








『まだまだやり残したことだってある、



きっとこのままじゃ諦めつかないの



だから、産んだ子は養子に出そうと思ってる』








母「ねえ、A、愛した人との子ども



授かれたこと、嬉しいでしょ？



でもね、産まれたらきっと、離したくないって



思ってしまう。



Aの子は、Aがちゃんと1人で自立して



その子のことを育てられるようになるまで



お母さんとお兄ちゃんで育てる



それじゃダメなの？」









『お母さん、、、



本当にいいの？』









母「お母さんは大歓迎よ



初孫よ、嬉しいに決まってるじゃない」









『本当にありがとう、、、、



お母さん、ごめんね、、、



私、、、』









母「もういいのよ、とりあえず体を温めて



冷やさないようにね？



週末には東京行くから



ね？」








『うん、待ってる、じゃあね』









肩の荷が少し降りたような感覚になった







歌もできる、この子と離れなくてもいい





涙が止まらなかった




お母さんの愛情、母親一つで育てるのには




相当苦労したはず




ましてや娘が高校生で妊娠だなんて




電話が切れた後もう1度言った






『お母さん、ありがとう、、、』

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