ホームシェアなんて聞いてないっ！２【名前変換オリジナル】

８５. ページ36

そうしてやってきたキャンプ当日。

私たちは人８の家に集合していた。

それにしても…

「凄い豪邸…」

初めて人８の家に来たんだけど…

…広すぎ！

そういえば、遊園地に行った時も、お迎えが来てたよな…

それに一緒に遊んだ時も、すごくお金使ってたし…

人８、お金持ちだったんだ…

「人７すげー…」

「まぁ、人８お金持ちだからね、」

驚いていないのは、人８と中学で一緒だった人１０だけ。

「…よし、押すぞ…」

「は、早く押してよ柊…」

「あ？だったら人３が押せよ！」

「え、無理！あんた男でしょ！？押してよ！」

…またいつもの二人が喧嘩を始めるし…w

「…押せばいいんだろ？」

ピンポーン

「…おぉ、さすが人２…」

なんの躊躇もなくピンポンを押した。すご…

「かっこいいなぁ、お前。」

「え、呼び鈴押すだけだろ？なんで譲り合いしてんだよ。」

「「うぐっ」」

二人が言葉に詰まったのは言うまでもない。

『お、みんなお揃いだね。ちょっと待ってて〜すぐ行くー…拓哉せんぱーい！』

…モニターの向こう側でもお熱いようで。

「…ホント、ラブラブだよねぇ…」

人１０がため息混じりに呟くと、日高君がそちらを向いた。

人９さんも、ああなりたいのか！？

とでも思っているのか、目を輝かせている。

…犬みたいで可愛いなぁ。

「…ふふ。」

微笑ましくなり、少し笑みがこぼれると、

「…何笑ってんの。」

ムギュ

「ひょ、いひゃい。」

人２が頬っぺたをつねってきた。

「いっ…何？」

「…なんかムカついた。」

///これは、嫉妬と受け取ってもよろしいのでしょうか。

「心配しなくても、私は人２だけだよ？」

そういうと、人２は少し照れながらも、満足そうだった。

「「「「「ジー」」」」」

「…そちらもお熱いようで。」

人１０があきれながら言った。

「お前ら、ホント遠慮しねーよな。」

「まあまあ。人６にも彼女はできるって。ま、俺には決まっている相手がいるけど…」チラッ

日高君の目線の先には…って、言わなくてもわかるよね。

そのとき、

「お待たせー、」

「ちょ、人８恥ずかしいよ。」

「いいじゃないですかー」

人８が先輩と腕を組んで歩いてきた。

「わー熱い熱い。」

「熱いのは日差しだけで十分だよー」

…仲がいいのは、いいことだよ。

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