ホームシェアなんて聞いてないっ！２【名前変換オリジナル】

６７． ページ17

ｙｏｕｒ ｓｉｄｅ

林間学校二日目。今日は班で風鈴作りをするんだ。もうすぐ夏休みだもんね。

でも…

「Aー、大丈夫？ｗ」

「…無理。」

私は不器用なんです！料理はできるけど不器用なのっ！

何度やっても上手く綺麗な丸にならない。

「もう嫌だ…」

諦めかけていたそのとき、背後に誰かが近づいてくるのが分かった。

「…こうするの。」

なんとっ！人２だったの！人２がすぐ後ろで私の手伝いしてくれて、ありがたいんだけど…

「///」

後ろから包まれている感じがして、顔が熱くなる。

「おーこれぞリア充」

「公共の場でイチャイチャしないでもらえますー？」

班ごとに作る場所が比較的離れていて、周りには人が少ないんだけど…

人４、柊君、そして人６にこの状況を見られているわけで…

「人２やるねーｗｗ」

「A顔真っ赤ｗｗ」

「…俺もいるんですけど」

と凄く冷やかされる。でも、意外なことに人２は全く手伝うことをやめようとしなくて。

「だってこれが終わらないと俺らも終われないだろ？」

と私の風鈴作りを手伝ってくれている。…照れてるの私だけなのかな。

「A、何ボーっとしてるんだよ。」

人２に少しだけ怒られながら風鈴を何とか作り終えた。

何か…悔しいなぁ





人２ｓｉｄｅ

俺は昨日の人６とAのことで嫉妬した。柊と人３も両想いだしさ？まだ付き合ってないけど。俺、どこに行っても邪魔だったんだ。だから、悔しかった。Aは俺のなのに。

「人２、」

人６があきれたように声をかけてきた。

「昨日のことは悪かったって。お前が俺にAのことを見せつけてんの分かってるからな？」

…そうだ。俺は人６にAの彼氏は俺だけだって見せつけたかったんだ。

…バレてたのか。

「お前、子供かってのｗｗ 分かりやすすぎｗｗｗ」

「…悪いかよ。」

俺の小さな我儘なのは分かってるけどさ、Aを誰にもとられたくないんだ。

「ま、あきらめるけどさー、…A泣かせたら俺が奪うから。」

「そんなこと、絶対にさせないから、大丈夫だ。」

…Aは俺が幸せにするんだ。

「言うと思ったｗｗ」

…人６は少し悲しそうに言った。ありがと、人６。お前は俺たちのこと、応援してくれてるんだよな。

人６の為にも…Aを必ず幸せにするから。

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