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your side
「Aー」
人6に声を掛けられたのは、部活が終わって、部活の同級生の七音と一緒に帰る途中だった。
「ちょっといい?」
「どうぞどうぞっ!A、じゃーね。」
「え、あ、」
人6が現れたとたんに七音は目を輝かせて帰って行った。
…イケメン好きだからなー、七音は。
「…どうしたの?」
人気のない所まで来て、私は尋ねた。
「…あのね、A、」
人6はそこまで言って大きく深呼吸した。
そして真っ直ぐ私を見つめた。
「…俺、Aが好きだよ。」
…え?
私の思考力はストップした。
…え、人6が私のことが好き?
冗談じゃなくて?
完全にパニクってる私を見てクスッと笑った。
「…人2と付き合ってるのは知ってる。本人から言われたから。でも、どうしても言いたかったんだ。…俺はAが好きだよ。」
真剣な表情でそう言った人6を見て、本気なんだと分かった。
…私もしっかり返さなきゃ。
「…ありがとう。でも、私は人2が好きだから。‥‥ごめんね、でも、ありがとう。」
私は深々と頭を下げた。…人6はいい人だ。出来ればこれからも友達でいたい。
…でも、フッといてそれはわがままかな。
「…顔上げて、A。」
私は恐る恐る顔を上げた。
そこには、微笑んだ人6がいた。
「…これからも、友達としてよろしくな。」
私は思わず涙が出そうになった。…なんていい人なんだろう。
「…こちらこそ。ありがとう。」
私は一生懸命涙をこらえて微笑んだ。そして、人6は言った。
「人2になんかされたら、俺んとこに来いよ?力になるから。」
笑いながらそういう人6は、本当にいい人だ。
「ありがとう。」
私は幸せ者です。
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白豹 - 面白いです!笑続きが気になります!更新待ってます! (2019年6月18日 21時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 受験お疲れさまでした〜!キャンプ編のつづき、とても楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月19日 22時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
輝花☆(プロフ) - おもしろすぎ!楽しみに待ってます! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 31fa4da9ec (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - がんばって下さいね!楽しみにしてます! (2019年1月26日 8時) (レス) id: 71dccdefe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 彩華さん» よかったです!!今ちょっと作者の都合上更新停止なのですが、春になったら更新できると思います! (2019年1月19日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他2人 | 作成日時:2018年3月5日 20時