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図書室を出て家に帰ろうと昇降口に向かった。






でも、その足ははたと止まったんだ。その理由は、







「安達君‥‥好きです、お付き合いしてくれませんか。」






タクミに誰かが告白してたから。






‥‥相変わらずモテるなー、あいつ。






「ゴメンね、俺好きな子いるから。」






ニコッと悪びれもなく答えるあいつのどこがいいんだか。






「そ、そうなんだ‥‥話を聞いてくれてありがとう。」







そう言って女の子は立ち去った。






「お前も立ち聞きなんてするんだねー、」







‥‥バレてたか。







「相変わらずモテるな、お前。」







「いやー、モテるって罪だよねw」







‥‥このチャラ男のどこがいいんだろ。







「丁度よかった、お前待ってたんだ。」







‥‥俺を?







「途中まで一緒かえろーぜ。」







歩き出したタクミを急いで追いかけた。









「お前、分かりやすすぎ。Aちゃんと何かあっただろ。」






唐突にタクミが俺に問いかけた。






「‥‥‥別にねーよ。」






取り敢えずとぼけてみるけど、






「嘘だね、お前噓が下手だし。」






こいつには通じない。





「‥‥‥」






タクミは俺が話すまで諦めてくれなさそうだ。






こういうとこは頑固だから。






「‥‥Aに可愛いって言った。」






少し驚いたような顔をしたがすぐに戻り、






「それだけじゃないだろ。」






「‥‥‥‥‥‥Aのデコに‥‥‥‥キ、キスした。」







「‥‥‥駿、お前いつからそんなに積極的になったんだ?」







心底驚いた顔をして、タクミは俺に言った。







「‥‥‥するつもりはなかったんだよ、でも、あまりにもあいつが可愛くて‥‥‥」






言い訳をするうちに顔が赤くなっていく。






「‥‥‥お疲れ様。」






タクミはドンマイ、と言うように俺の肩をたたいた。







「まあ、お前にしては頑張ったじゃん。」






「Aに合わせる顔がないんだよ‥‥‥」






「‥‥‥お前、バカなの?」






落ち込んだ俺を見て、タクミは言った。







「何もないよりは、恋愛対象として見られてよかったんじゃないの?」






‥‥‥それもそっか。






確かにあの時、Aの顔赤かった。






‥‥‥‥少しは進展あったと思っていいのかな。

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設定タグ:名前変換オリジナル , 恋愛 , ミナ   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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あや - ミナさんの小説とても面白くて大好きです!本当にありがとうございました!これからも読ませていただきます! (2020年5月29日 11時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 同じ名前の方が作者さんだったのでなんとなく読んでたらすごいキュンキュンしました、ニヤニヤ止まらない (2019年4月2日 3時) (レス) id: 290d7994a1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 緩芳さん» やっとテストが終わって‥‥更新できます!多分(笑) 両立できるように頑張ります! (2018年5月27日 20時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
緩芳 - テストお疲れ様です!大変ですよね。よく分かります。これからも、勉強と更新頑張って下さい!! (2018年5月27日 12時) (レス) id: c0887ec13b (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - まぃりぃさん» ありがとうございます!(^▽^)/ これからも頑張ります! (2018年4月30日 11時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年3月8日 21時

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