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「キャー!神崎君と安達君!」
「今日も目の保養だわ…」
「スゲー人気だな、駿w」
「いや、お前もだろw」
俺は神崎駿。春ケ丘高校の1年生。…見ての通り女には困らない。
成績は赤点スレスレの時もあるが、スポーツはできる。だから、まあまあモテる。
隣は安達タクミ。こいつははっきり言ってチャラ男だ。彼女もいつの間にか作ってはいつの間にか別れてまた新しい彼女が出来ている。
俺とタクミはタイプは全く違うが、なぜか気が合い、一緒に行動することが多い。
「で、最近どうなのよw例の…Aちゃんだっけ?」
「バカ!でかい声出すなよ!」
廊下の生徒が驚いたように振り返る。それを見てタクミはニヤニヤする。
「それはお前なww」
「…」
俺はうつむく。それを見てまたタクミが笑う。
「でね!昨日…」
思わず声がした方を見る。眩しい笑顔で話している女子が遠くを通り過ぎるところだった。
「ホント、乙女だねー駿ちゃんw」
「…うるせー」
…AA、成績優秀で可愛いらしい顔立ち。スポーツはそんなに得意じゃないが、吹奏楽部に所属していて華形のトランペットを吹いている。無自覚のモテ女だ。…そして、俺の幼馴染で……俺の想い人だ。
「でもさ、お前ってホント一途だよな。中学からだっけ?」
「…そうだけど。」
いや、多分もっと前だけど、こいつに言ったら絶対にバカにされるだけだ。
「モテんのに彼女作んないなんて、勿体ねーな。」
…好きなやつにモテないんじゃ、意味ないだろ。
当の本人は、俺のことなんて眼中にないんだ。俺はあいつの恋愛対象に入れてない。
なんたって、幼稚園から一緒なんだぞ?
こういう風にならせた親を恨んでやりたいくらいだ。
ホント、対象に入らないってつらい。
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あや - ミナさんの小説とても面白くて大好きです!本当にありがとうございました!これからも読ませていただきます! (2020年5月29日 11時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 同じ名前の方が作者さんだったのでなんとなく読んでたらすごいキュンキュンしました、ニヤニヤ止まらない (2019年4月2日 3時) (レス) id: 290d7994a1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 緩芳さん» やっとテストが終わって‥‥更新できます!多分(笑) 両立できるように頑張ります! (2018年5月27日 20時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
緩芳 - テストお疲れ様です!大変ですよね。よく分かります。これからも、勉強と更新頑張って下さい!! (2018年5月27日 12時) (レス) id: c0887ec13b (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - まぃりぃさん» ありがとうございます!(^▽^)/ これからも頑張ります! (2018年4月30日 11時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年3月8日 21時