弔い ページ7
朝日が昇る前の暁の頃、私は小高い丘の上に立っていた。白い墓標が薄闇の中でぼんやりと輝いている。
写真が置いてある墓の前に私は向かい合った。
『ごめんなさい…ありがとう』
写真の中の3人は幸せそうだった。まだ何も知らない、世界が優しかった時間。私がそれを壊した。
罪悪感がないとは言わない。けれど、後悔など微塵もしていなかった。
「堀さん」
後ろからかかる愛しい声に振り向く。向けられた顔に憎悪の色はなく、忠犬のようにこちらを見つめる真っ直ぐな好意と尊敬の念があった。
『嗚呼、今行くよ』
強い潮風が墓標に寄り添うように置かれた花束を揺らす。黒き狗の隣に立つ青年は穏やかに微笑みその地を後にした。
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大変お待たせいたしました!黒の時代編終了です。皆様ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!
本編ですが、作者の多忙のためまた1年ほど時間を置かせていただくことになります。
また帰ってきますので、その時はまた宜しくお願いします。それではまた。
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ツッキー本体は眼鏡(プロフ) - 何度見ても面白い作品です。とても続きが気になります。 (2020年9月24日 11時) (レス) id: ada14fc3d5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。1年後を楽しみにしてます。 (2020年4月8日 21時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
猫ずきん(プロフ) - この作品本当に好きです!更新ありがとうございます!!次も気長に待ちます!! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 843a33d8b4 (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー本体は眼鏡(プロフ) - 続き待ってました!嬉しい! (2019年7月19日 0時) (レス) id: ada14fc3d5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月(プロフ) - ものすごく面白いです!!続きが待ち遠しい…(`・ω・´) (2019年6月10日 20時) (レス) id: 97ec670de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜幸 | 作成日時:2019年2月16日 20時