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「……ハ?」
驚いた。
いや、驚いたなんてモンじゃない、鈍器で頭殴られたとか良く言うけどマジでそんな感じ。
「それ、マジ…?」
ショージキ、初めてアヤちゃんの口からAに何があったか聞いたときは相手を絶対にぶん殴ってやろうぐらいの気持ちでいたが、実際はそんなことも出来ずただ呆然とするだけだった。
「え、三井さん、それAは知ってるの?」
「……知ってるんじゃねえかな。」
「知ってるんじゃねえかって
ハ、?マジ…ぇ、いや意味分かんないんだけど」
三井「どーすりゃいいんだろうな、宮城。
俺、アイツのこと好きかもしんねえ。」
宮城「は……ハァ?!!?!」
三井「謝りてえ…けど湊にこの話をしていいのか分かんなくて、お互いに気付かないふりしてる。」
一体何言ってんだこの人は。
宮城「てか、そもそもなんでAのこと狙ったワケ?」
自分でも驚いた。
そんな衝撃的な事実をいきなりドカンと落とされてんのにやけに冷静で。
いや、驚きすぎてもう一周回ってたのかも。
三井「アイツとは、中学のときに会ったことがあってよ。
凄ェ怖い顔しながらコートでバスケしてたんだ、1人で。
そっから話したり、ちょっとだけバスケしてお互いの名前こそ知らなかったけど、またやろうな。って話もした。」
「それからお前も知ってる通り俺は怪我してグレてた、ンな時、コートにいたんだ。
そのコートはたまたま俺たちのたまってた場所の近くで、よくその横を通ってたんだ。
今じゃ何でアイツに手ェ出したのかも良くわかんねえけど、そん時はアイツが…湊が羨ましかったのかもしれねえな。」
「自分がどうしても出来なかったバスケットを、アイツがしてたから。」
宮城「……巫山戯んな、そんな事でAのこと襲ったのかよ!!!しかも複数で!
お前ッ、自分がしたこと分かってんのか!?」
三井「分かってるよ。本当、ヒデェよな。」
宮城「……ハァ、マジで、どんな顔で明日から三井サンに会えばいーんスか全く。」
三井「いつも通りいてくれたら助かるわ」
宮城「まぁ、その辺は自分たちの問題ですもんね。
うし、合宿終わったらちょっと1回話しましょっか、3人で!」
三井「は?3人?」
宮城「俺と三井サンとA。
水戸とかアヤちゃん呼んでもいーんですよ?」
分かりやすい人だ、みるみる顔を青くする。
三井「い、いや、3人にしよう。」
Aがどう思ってても、これは2人の間で話してもらわないと
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作者名:HAL | 作成日時:2023年2月3日 2時