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一方その頃、静岡。
宮城「……」
合宿初日、やっぱりアイツがいないとチョーシ狂うな〜とか思いながら外を歩いていた。
宮城「あれ、三井さんじゃないスか、散歩？」
三井「おお、宮城。」
宮城「……今日の三井サン、スリーの精度悪くなかったスか？」
三井「そうかもな」
いつもだったらギャーギャー喚きそうなのに、今日はやけに静かだ。
宮城「Aがいないからでしょ、どーせ」
三井「あ？ンでそうなるんだよ。」
宮城「え、だって2人って付き合ってんじゃないの？」
三井「ハァ！？！ば！ばっ、バカじゃねえの！？」
疑問に思っていたことを聞くといつものようにギャーギャー騒ぎ出す三井サン、けど想像していた答えとは違うものだった。
宮城「そーなの？え、付き合ってるんだと思ってた。
だってA、三井サンに告白してなかった？」
三井「は？告白？されてねぇよ」
宮城「え！？ウソぉ！！
だってこの前部室でA、三井サンに向かって好きです！！！！て言ってたじゃん！？」
三井「ばっか、アレは俺に対してじゃねえよ！！」
聞けば、三井サンがAにあげたチョコレートに向けての好きだったらしい。
宮城「まぁ、元々グレてた三井さんなんかにAが告白するわきゃねーか。」
三井「……だな、アイツは俺なんて絶対に選ばねえ」
宮城「ハァ？何言ってんすかアンタ。
ま、俺らが1年の時いなかったから知らないだろうけど、Aがバスケ部に入部する前はいつも三井サン三井サンって喚いてたんですからね。
あんなファンが付くなんてよォ、羨ましいぜ、俺もアヤちゃんにあんな風にキャーキャー言われてえし……」
三井「そうだったのか。」
静かな三井サンなんてらしくない、なんか思い当たる節でもあるんだろうか。
宮城「もしかして、Aの事襲ったの三井サンだったりして。」
ポツリと口から出た言葉、さすがにこれは不謹慎だったか、
「……」
宮城「あ、すんません冗談…ッス。
タチが悪ぃですよね、こんな冗談。
て、三井さん？」
「……やっぱり、宮城もそう思うか？」
何考えてんのか分からない顔だった。
宮城「え、は…？嘘だろ？」
三井「……」
難しい顔して、そんな事を言った。
「なあ、三井サン。それ嘘って、言ってくれねぇ？」
ンなこと聞いた俺は、一体どんな顔すればいいんだよ。
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作者名：HAL | 作成日時：2023年2月3日 2時
