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仙道「外の空気吸いに行かない？」
なんの脈絡もなくそんなことを一言った仙道さん、試合はもう始まってしまったけれど下には彩子がいて特に断る理由もない。
相手が三井さんとかリョータとか、もっと違う人だったら少し考えたかも知れないけど仙道さんはもうカンペキに信用信頼しきっている。
心地の良い距離感を保ちながら一緒に歩いてくれる仙道さんの隣はそれはもう心が落ち着いて。
目的地はどうやら自販機らしい。
仙道「何飲みたい？」
ニコニコと問いかけてくるもんだから困った。
『……えと、じゃあ仙道さんと同じやつを。』
ｶﾞｺﾞﾝ
仙道「ドーゾ」
『ありがとう、ございます。』
手渡されたのは冷たい缶のジュース、体育館の中からは大きな歓声がまた聞こえてきた。
仙道「盛り上がってるねぇ」
『リョータ達が出たんでしょうかね？』
仙道「ん、湘北の反撃が始まったかな？」
だといいですね、と試合展開にワクワクしている私は、仙道さんの隣を歩きながら再度体育館へ戻った。
『だいぶ追いついて来てますね。』
仙道「両チームともアツくなってきた。」
そう来なくっちゃ、だなんて楽しそうに試合を見ている仙道さん。なんだかこっちまで嬉しくなってくる。
桜木「センドーは俺が倒す！！！」
『ふふ』
仙道「ん？」
『カワイイ後輩が出来たなぁ、って思って。』
仙道「可愛い？アレが？」
『カワイーじゃないですか』
仙道「まあ、そーかもな」
後から聞いた話、仙道さんは私に笑顔が戻ったことが嬉しかったらしい。
けれど私はそんな事には気付かずに試合に夢中だった。
『あっ、』
先程のように試合を追っていると、シュートを打とうとしている花道の顔面に相手の手がぶつかった。
今のは少し……
『悪質。』
「黒4番、ハッキング！！！」
想像していた通り相手はファールが取られて、プレーが一時中断する。
『………』
かなり気分が悪かった、多分怖い顔になっていたんだろう。
『い、いひゃいれす…』
頬を引っ張られさらに変な顔に、仙道さんは私の顔を見て笑っている
仙道「カワイー顔してんのに、そんな怖い顔しちゃ勿体無いぜ」
『厶』
パッと手を離して試合を見ようぜ、と言ってくる。妨害してきたのはそっちなのに。
「アイツ、何やってんだ……？」
コート上での呟きなんて私に届くハズも無く、また時計が動き出す。
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HAL(プロフ) - ネコさん» ネコさんありがとうございます…、気づいた時めちゃ声出ました、、音で覚えてちゃ行けないですね……！！！ (2023年1月28日 14時) (
レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - いつも楽しく読ませてもらっています。面白いです、藤真さんのまは、真じゃないでしょうか？間になっていますよ。更新楽しみにしています。 (2023年1月28日 11時) (レス) id: 424c5bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2023年1月21日 19時
