二人なら最強、ただし相性最悪【ヒロアカ】 (ページ6)

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『おかしい、……こんなの、ヒーローじゃない』

「水沢…？」

ﾄﾝ、肩を叩かれ視線を向けると、昨日知り合った切島くん

『え、ごめん、何…？』

切島「具合悪そうだぜ、大丈夫か？」

『あんまり、大丈夫じゃない…かも。』

切島「まあ、爆豪はどっちかというとヴィランの方がしっくりくるもんな！」

ワハハって大口開けて笑ってる、でも、そんな簡単な事じゃないの、ちがうの。そうじゃないんだ。

定点カメラだから声が聞こえることがない、でも明らかに様子がおかしいんだ。

耳に装着しているはずの通信装置で連絡を取りあっている様子が見えないし逃げに徹していた緑谷くんを発見した爆豪くんが、ありえない規模の爆破を起こした。

あぁ、そうだ。

一番恐れていること、訓練で瀕死になってしまうこと。

しかもこれはきっとただ事じゃなくて、あの2人にとっての因縁ていうか、言葉が難しいんだけどそういう感じのことなんだと肌で感じた

オールマイト「爆豪少年、次それ撃ったら強制終了で君らの負けになる。」

そう聞こえたと思ったら動きが変わった。

きっと彼の持ち前の身体能力を活かして、自分の個性を最大限に使って、

『(あれが、ヒーロー爆豪勝己の戦い方)』

なんてことを考えたら、つい彼の動きをずっと目で追ってしまって。

さっきまではあんな乱暴だった癖に、不覚にもかっこいいだなんて、思ってしまった

結果は緑谷出久と麗日お茶子ペアのヒーローチームが勝利。

なんともハラハラする試合を見た、色んな意味でどきどきしたし

オールマイト「あの二人はどうだ？」

と、ナンバーワンヒーローともあろう人が聞いてきた。

『爆豪くんはやっぱり、センスの塊ですね。

緑谷くんに至っては、謎が多すぎます。

まあでも、今回の戦闘はどちらもあまり良くは無いですね。飯田くんが最も良い動きをしていました』

オールマイト「み、緑谷くんはまぁ、これからがあるんだよ……ﾊﾊ

しかし流石だ、私も全く同じ見解だよ。
流石、彼の元で学んだだけあるな」

『辞めてくださいよ、私なんてまだまだですから。』

講評では、推薦入学者であるという八百万さんが今回の問題点を指摘した。

完璧だった。

『(私も、あんなふうになれたら……)』