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ガタ、とドアの付近で物音が聞こえたけれど見に行く気持ちにもなれず無視を続けた。
『早く、起きてくれたらいいのに。』
彼の手を握っている力を少しだけ強めると、微かに変化を感じた
ハッとして顔を上げると、そこには目を開いている研二
『もしかして、起きた…の?』
何年も寝たきりだったことと呼吸器を付けられたままだと言うこともあり、少し難しそうな顔をしていたがコクリと頷いた
『三年も経ったんだよ、あの日から。』
「さっきの話……、マジ?」
カサカサしたかわいた声でそう聞いてくる。
『起きてたか、』
「会いてぇ、って思ってたら、声聞こえたぜ」
笑顔を作って私を安心させるようにする。
そんなこと、しなくたって私はもう立派な大人なのに
『とりあえず、医者を呼ぶわね。
それと、この病院に爆発物が仕掛けられているはずだから私はそれを探しに行ってくる。』
覚悟は決まってる、私がここにいるみんなを、研二を守るんだから。
「爆発物、て、どういう事だ」
目が覚めたばかりで思考もまとまらないはずなのにそんなことを聞いてきた。
医者や看護師がここへ来るまでのほんの少しの間、私は研二に説明した。
死んだと思っていたら大学の卒業式だったことは伏せて現在三年前に研二が解体に当たった爆破犯と同じ人間が絡んでいること、今日のどこかで陣平がそのうち爆発物の解体にあたること、そしてこの病院に爆発物が仕掛けられていることを説明した。
驚いた様子だったが、状況は呑み込めたようだった。
『私は研二が頼もしすぎて怖い、』
なんて軽口を叩くと、急いだ様子の医師と看護師が病室へ駆け込んできた。
『じゃ、私は行くね。
陣平には電話しとく、研二もあとで陣平と千速ねーちゃんに連絡しなよ。』
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霜月千(プロフ) - まさかの展開で心臓バクバクで夜しか眠れません…更新楽しみにして待ってます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年7月16日 14時) (レス) @page12 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2022年7月3日 2時