天然な灰谷の姉

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ホテルの場所が記された紙の通りに歩くと、大きいホテルに到着した


フロントで訳を話すと、案内係みたいな人が出てきて大きなお部屋に通してもらうことができた








蘭「姉ちゃんみてみて！ベッドでけえ！」

竜「フカフカだ！」



初めての大きな部屋にはしゃぐ2人


『こら2人とも、まずはお風呂入るよ！』


竜「お姉ちゃんと、風呂？？」


蘭「え、姉ちゃん一緒にお風呂入る？」




『今日だけだからね？』


「「はーい！」」






お風呂も大きく、3人で浸かっても浴槽にはまだ少し余裕があった



『ねぇ、、蘭ちゃん…？』


蘭「ん？」



『なんで、、こんな、アザ、』






見るに堪えないぐらいのアザがあった




蘭「ん？あー、コレ？
何だったっけ、忘れた」


『痛く、ない？』


蘭「ん、全然へーきだよ？
蘭ちゃん強い子だもん！」




まだ小学生なのに、こんなに気を遣わせて









たくさんの物を背負わせて









蘭「姉ちゃん、泣かないで」


『ごめんっ、ごめんね』


竜「お姉ちゃん、大丈夫だって。
ね、笑って？」



『うんっ』







私だってまだ高校生なのにって言われる癖に私より全然小さい弟たちにいっぱい助けられて



『情けないな、わたし』



蘭「さっきも言ったでしょ？

姉ちゃんは俺と竜胆の隣で笑ってればいいんだよ」


竜「お姉ちゃんがいてくれたら俺たちは大丈夫だから」




どうしてこんなに心強いんだろう

















『ありがと、2人とも』















お風呂から上がったらご飯を食べて

アイスを食べながらテレビを見たりいつもと何ら変わらない日常


違うのは、場所。







眠くなってきたらフカフカのベッドに3人で入った



















皮肉にもその日は人生で1番ぐっすり眠ることが出来た

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