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50. 過去編回想12: 救護隊 ページ14

『ん?………これは…。』




偶然斬った天人の私物から出て来た、二冊の本。彼等の種に纏る人体の解説。



その隣には薬草とか、彼等の医学文化を記した本だった。



斬った天人は恐らく彼等の医者。
そう分析しているうちに脳内で誰かの言葉がよぎる。




"…君は将来、医者になれるんじゃないですか?”





『……っ、…先生…。』





これ以上仲間を亡くさない為、
あらゆる天人の資料、その人体構造、医学の本それらの情報を記した書物を奪い探り、
夜な夜な欠かず勉強をした。





それから暫くして私が指揮を取る、救護隊を結成。

 



より多くの仲間を救う為に、サポート役として
銀時達の班に必ず5人は救護隊員がいるようになった。





『救護隊員は先に死ぬ事を許されない!最後まで前線にいる彼等をサポートをしてやれ!』




………


『………!で、出来た……!!』




更には長い間の調べでようやく対天人用に作った毒を完成。




摩るだけで効果がある毒は量が限られるが、それを使いながら敵を倒す。


 



力が無いなら頭を使え。
頭が回らないなら、力任せに立ち進め。





医学の知恵と、優れた剣道の技術の
2つの剣を作れば良い。



…………



「…あの頃より笑わなくなったな、お前。」



『…っ、…何言って、それ言うなら銀時達こそ…』





腕を斬られた銀時の手当をしている時に
彼が言った言葉。



「A…」




『…辛いなら帰れだったら聞かないから。』




辛い事もあって、笑顔が消えたかも知れない。
窶れてるかもしれない。



これから心配もかけるかも知れない。



でも、…4人が居るからこそその背中を守りたいと思った。




すると急にデコピンをされた。





「早まんなバカ!…俺が言いてぇことはよ…

その、……お前が、居て助かった。あの時は……悪ぃな…。」




銀時が先に謝るなんて事は無かった。
それより彼に認められたのが嬉しかった。




「……っ…!なんで泣いてんだよ…!悪かったって言ったじゃねぇか!」




『……泣いてなんかない…!アレルギーなのこれは!』




銀時は呆れて私の頭を撫で、





「松陽を取り戻したら、思いっきり甘えてこい。ぜってぇワガママいっぱい言って、財布をすっからかんにしてやろうぜ?」





私を励ます様に浮かべた悪笑みをした銀時。




『……いっぱい言ってやる!
その前にちゃんと皆で小屋に戻ろう。約束だよ銀時。』





「………っ、あぁ、約束だ。」

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設定タグ:銀魂 , 攘夷組 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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綾葉メグ(プロフ) - ミイラさん» 読んでくれありがとうございます!そう言ってもらえて書いて良かったなと思います! (2020年4月1日 1時) (レス) id: 937ad8ad2e (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ(プロフ) - とっっても面白いです! (2020年3月28日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 読んで下さりありがとうございます!そう言ってくれると心の励みなります! (2019年12月12日 23時) (レス) id: 2cd78e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張ってください!! (2019年12月12日 22時) (レス) id: 5659f84446 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾葉メグ | 作成日時:2019年11月25日 18時

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