紹介前夜2 レオン&ココ ページ15
「まずは再確認をしてもらう。」
わらわらと入ってきた大人数を列に並べ、本題を述べる。
「話す内容は名前・年齢…そして一言あれば構わない。種族に関しては任せるゾ。能力は言わないでおけ。」
まぁ、と言っても。
「此処からが本題だ。今回、どうせ帝国は何かを隠した上で俺らに自己紹介を求めているのだろう。これから内容に付いて話す。」
よろしく頼む、と一言付け加えて。
「さて、自己紹介をする事となったあくまで建前の理由はなんだ?ココ。」
『…一週間程前、西の共和国と陸戦に置いて、俺らの部隊が圧勝を遂げた事。』
それは一週間程前に遡る。
相変わらず上層部から押し付けられた、西共和国が偵察の名義もあったのかどうかは知らないが数師団を我が国の国境を破り侵入させてきた為その殲滅という内容だ。
『ルーヴ』は相手を能力を駆使して殲滅させ無傷で破った。
普段はそれが他部の手柄になっているのだが、今回は偶々?我らの名義となっていた為不自然だとは考えていたのだ。
「…つまり、西共和国が何らかの手を使ってくるかも、と言う事でしょうか?」
「察しが良いな、三夜。嗚呼、その通りだ。現在月菜とヒューゴにその件に関して調べてもらっている。結果を、ココ。」
軽くレオンがココに目配せすると、ココは待ちわびていたかの様に書類を取り出した。
『西共和国に此方側へと向かう命令書類の保存が確認、数日前に既に出発しています。自己紹介は明日、ルートからしても今回の自己紹介を狙ったものかと。またスラム街の人々のデモも混じっているそうです。場所はおおよほ北部が主流、南部からの奇襲の余地もあります。』
ココがそう述べると、一部の人間が苦しそうな顔をする。
我らの部隊にはスラム出身の者も多いのだ。
「既に零がを共和国にモグラとして侵入させてある。メイディも偵察に向かった。スラムの犠牲は最小限に減らす様努力をしよう。」
それが我々に出来る最大限の努力だ、と付け足す。
「だがその場合共和国と戦争になるやもしれん。そうすると更にスラム街が増加してしまう。出来るだけ、暴れないように。」
そんな物建前に過ぎないのだが。
「各自武器の用意を。そして自身の努力に誇りを持て。さぁ、皆の者。最高のエンターテイメントを、今!!!」
支配者はくすりと笑った。
皆、対象(敵)を見据えている。
様々な過去を持ち、各々が己の欲望を叶える為に。
「「「「イエス、マイ・レオン。」」」」
我々は冬を越える『狼』だ。
【閑話】電子の城塞は瓦解する事を知らず/ヒューゴ→←紹介前夜 レオン&ココ
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味噌田楽(プロフ) - 更新しました。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - 更新します。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» 了解しました。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)
三ツ星優星(プロフ) - 柊 琥珀さん» メモ欄のお知らせです。追記も少ししたので閲覧お願いします(。・ω・)ゞ (2021年3月14日 0時) (レス) id: b581edf190 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» お知らせってどこのお知らせですか? (2021年3月13日 21時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:参加者様一同 x他6人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ikatomo/
作成日時:2021年1月24日 0時