【募集企画】とある最強の独立大隊。＜本編＞ (ページ2)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:7,077 hit

自己紹介レオン&ココページ2

首相「あぁ、伝えるのを忘れていた。今度お前らの部隊に民衆の前で【自己紹介】をしてもらおう。」

「『………は？』」

戦後処理に関しての部隊の表彰。

それを名目に我が部隊を民衆の前で自己紹介させる、ということをあのクソ首相が独断で勝手に決めた。
民衆と言ってもこの帝国はスラムが多く、我が部隊もスラム出身の者がちらほら見える。

勿論勧誘したのは俺だが。

ふむ、自己紹介か。
そういった行事は中々しておらず、しても名前だけと言った事が珍しくないのだ。

だが、問題は。

『訓練、全員来てくれるんです？』

「俺も聞きたいくらいだ…。」

我が独立大隊は大抵一人か二人訓練をサボる人間がいる。
まぁ、その筆頭が。

「月菜、だよなぁ…。」

月菜は主にハッカーであり、情報調達・ハッキング部門に関しては天才の名を思いのままに出来るが、根はサボり魔でめんどくさがり、訓練をサボる常習犯だ。
以前「何故来ないのか」と少し言ってみたら、銀行をハッキングしたらしく、貯金が大体消えていた。
犯罪を堂々と行い、事情聴取をすると『え？課金しましたけど何か？』みたいにさも平然と罪を告白する人間だ。

『そう考えるとシャルアさんは真面目やなぁ…。』

ココがそう呼んだ女性、シャルアは好奇心で軍に入ったという不思議な人間だ。
モデル体型でおしとやか、オマケに読書が好きだと述べ、よく読書を共にするがかなりの知識量によく驚かされる。
珈琲が好きだと微笑みながら言ったが、どうも裏があるのでは無いかと疑ってしまう程完璧な人間なのだ。

「では毬辺りに声を掛けるか。」

毬は優秀であり、誰とでも仲良くなれそうなそうな人間だ。
幼少期に身内が死んだとは風の噂の様なもので聞いたが、本人に聞くような事はしなかった。
大人しいというのが第一印象であり、それが覆された訳では無かったが、接するとどうも『人形』の様な雰囲気が否めない。

『零…は来るか。』

零は入隊理由が暇潰しとかなり印象のある人物。趣味が戦争と聞いた時には同類だと脳が言っていた。155㎝程の身長で童顔なのでよく煽られるのだがしっかり『御返し』をしていた。
中々魅力的な人物で面白い。

「そう考えると七夜が流石だゾ…。」

七夜は優しい人間であり、あのクソ首相にも言い返さないという神プレイを見せている。
二重人格らしく、時々『兄』が出るのだと。
どうしてそうなるのか等は聞かなかったが、好奇心が疼くのは確かだ。

…さて、どうしたものか。